台湾衛生署:中国産上海ガニ、発がん物質を検出

【大紀元日本10月19日】台湾衛生署は17日、今年9月1日より現在までに514件の輸入商品から59件の上海ガニ商品に対して抜き取り検査を行い、その中から発がん性物質であるニトロフラン代謝物質が検出されたことを明らかにした。台湾衛生署によると、問題になった上海ガニは中国の陽澄湖地方の産物で、検出されたニトロフラン代謝物質は4・7ppbであるという。台北市衛生局はすでに出所を追跡調査し、商品回収を行っている。

一方、今回の上海ガニの台湾輸入業者・周憲亮氏は、衛生署は使用禁止抗生物質を検出した第1回目の上海ガニは展示用であると説明し、その後続けて輸入した上海ガニは中国より輸出する際、中共検疫局の検査を受け合格したものばかりだと主張した。また、通常では、上海ガニは台湾に輸入されて3-4日で完売すると説明し、両方の検査結果の違いは検査基準が違うからだと推測しているという。同氏は、陽澄湖産の上海ガニを4年前より輸入を開始しているが、問題になったのは、今回が初めて。同氏は、製造物責任法(PL) 保険の最高額3千万元(約9千万円)をかけているとし、問題に前向きに取り組み解決するとの意向を示した。

中共中央テレビ局15日の報道によると、心ない商人は太湖産上海ガニやその他の平価カニを使い、陽澄湖産上海ガニとを偽って、高価で販売しているという。一部の商人は、薬物でカニの腹部を白く漂白し、陽澄湖産上海ガニと偽ったり、偽ラベルで販売したり者や、養殖場のカニを湖へ移動させ、天然の上海ガニと偽る商人もいるという。

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