中国国境警備隊、チベット人射殺、「自衛」主張する当局、目撃情報と矛盾

【大紀元日本10月20日】中国とネパールの国境地帯で中国国境警備隊が9月30日、中国軍が国境を越えようとするチベット人のグループに向かって発砲し、複数の死傷者が出た。射撃現場を目撃した外国人登山者は、「中国の軍人は狩りするハンターのようにチベット人たちに向けて射撃した」と証言した。一方、中国当局が発表した声明では、「軍人らはこれらのチベット人の攻撃を受け、自衛のために、銃を発射した」と説明している。

目撃した登山者と面会したチベットの独立運動を支援する国際団体の関係者サンダス氏は、登山者の目撃証言を明らかにした。それによると、当時、この登山者はまず2発の銃声を聞え、後に約300メートルの先に、中国国境警備隊の軍人は体を伏せ、ネパール国境の方向に歩いている30人のチベット人に向けて発砲し始めた、銃声は幾度も響き、チベット人1人が倒れ、立ち上がろうとしたが、再び倒れ、二度と体を動かさなかった。その後、チベット人子ども10人以上が中国軍に逮捕され、連行する際に外国人登山者の宿営地を通過したという。

チベット難民受け入れセンターの責任者ドゥジエ氏によると、今回の発砲でチベット人2人が死亡、7人が負傷、多くの人は所在不明となり、状況が確認できないという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。