北京五輪で中国の「報道の自由」は実現するのか

【大紀元日本11月8日】中国共産の胡錦濤主席がアフリカ諸国の元首48人を迎える歓迎式典で、現地報道のある取材記者は朝6時30分に北京人民大会堂へ車両搬送され、安全検査をされ、待ち合い室で1-2時間待たされてから、ようやく午前9時過ぎに始まった式典の場に出ることができた。短い報道のために、ここまで長時間を費やすとは、とてもつらい事ではあるが、台湾、香港、マカオ等の記者らが取材制限を受けているのに比べたら、まだ幸運であると言えよう。

今回の「中国・アフリカサミット会議」は、2008年のオリンピック時に取材に来る、大量の記者に対する対応の事前演習とみられる。北京の高官によると、北京側はオリンピック開催時に入国する「取材・報道の自由」を約束した3万人あまりのジャーナリストの対応を模索しているという。

中国は今年の世界報道自由度ランキング(RSF調査)では最下位から6位を占めている。実際、報道・言論の自由、インターネットに対する統制を強化し、ジャーナリストが殴打、投獄され、人権活動家が次々の逮捕され、外部との接触を一切禁じている。さらに、インターネットの管理は実名で行われ、グーグルにおいても、報道資料の検索に触れるだけで、エラー表示が出てくるという厳しい統制が行われている。

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