2008年五輪で開発進む北京旧市街、生活困窮の地元住民
【大紀元日本12月5日】北京はここ数年、都市開発を進め、旧市街地は殆ど全部取り壊され、新しいビル群が高くそびえている。しかし、北京の古い住民はまるで災難にあったかのようだ。殆どの住民は一般人で商売もしておらず役所勤めをしているわけでもないので、毎月のわずかな収入でかろうじで生計を営んでいる。北京の住宅価格はニューヨークや東京に迫り、庶民にとっては天文学的数字になり、旧市街改造に振り回されて安定な生活を失い、ビルを眺めながらため息をつく毎日である。
北京に古くから住む住民は市内に住み慣れて旧居は離れがたき、新しい住所はすべて遠いところにあり、古くからの隣人はいない、買い物や診察などもすべて難しくなった。そして物件価格は絶えず高騰し、政府からの「改造補償金」では物件は買えない。日々上昇する物件価格に比べ、手に入れたお金は日ごとに購買力が実に落ちている。ローンで家を買おうとしても返済能力がない。北京の住宅価格は約50万元で、労働者の40年間の賃金に相当する。
低収入市民層への配慮として、北京政府は住宅価格は比較的低く抑えた経済型住宅を続々と建てているが、市民に割り当てられる前に不動産会社が賄賂を使って闇で経済型住宅を購入し、市場に高価で売って暴利を儲けている。一般市民はなかなかこのような経済型住宅を手に入れることができない。もっとひどい話だが、この経済型住宅の購入権利書の売買をして儲ける人もいる。
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