中国:食糧価格暴騰、動乱の導火線に
【大紀元日本12月16日】人民元高により、中国における消費者物価指数が顕著に上昇している。特に、食糧や油の価格が暴騰しており、都市住民の生活への圧力が顕著に高まっている。また、奇妙なことに、これにより、農民の収入が増加しているわけでは決してない。香港の評論の指摘によると、1年がもうすぐ終わろうとしている現在、一部地区において、競い買い、買いだめの動きが現れている。食糧価格の暴騰は、中国社会の動乱を導く危険性があるとメディアは指摘している。
香港紙「東方日報」の評論の指摘によると、中国の食糧価格が上昇した原因は、複雑かつ錯綜している。第一が、国際市場における需要超過、価格上昇による牽引効果である。国連食糧農業機関(FAO)の最新報告によると、今年、主要食糧生産国が軒並み減産する一方、需要が大幅に増加し、これが、国際市場における食糧価格の高騰を招いている。その結果、小麦、とうもろこし、米などの価格がこの10年来で最高水準となっている。
中国は、近年、食糧の輸出国から輸入国へと変化していることから、国内市場価格が国際市場の動きにしたがって上昇している。更に、国内の食糧生産量が下落を続ける一方で、需要が急増していることから、情勢は一層厳しいものとなっている。
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