外国人医療職員6人死刑判決=リビア

【大紀元日本12月20日】リビア裁判所は12月19日、外国人医療職員6人に対してリビア児童エイズ・ウイルスを感染させたとして、殺人罪で死刑を言い渡した。

中央社によると、ブルガリア人看護士5人とパレスチナ人医師1人はすでに7年間にわたり拘留されており、裁判所が下した判決は、国際社会に驚愕と憤りを与えたが、被害者の家族たちは喜びを表したという。被告側のビサンディ弁護人は記者に対して、法律で定められた期日の60点xun_ネ内に最高裁判所へ上訴することを明らかにした。

報道によると、被告たちは判決を聞いた突端に号泣した。一方、患者またはすでに亡くなった被害者の家族たちは、法廷の外で大きな声で歌い出し、判決結果を喜んだという。

6人の被告は地中海のベンガジ市のファティハ病院に勤務していた時に、426人の児童に対してエイズ感染させた容疑がかけられた。その内の50数人の児童がすでに死亡したという。しかし、弁護側は、児童たちは被告らが病院に勤務する以前からすでにエイズに感染していたと主張した。

ブルガリアのパルヴァノフ大統領およびスタニシェフ首相は、「今回の裁判は裏で談合や操作を行われているとみられ、ベンガジ市のエイズ発生の背後にある本当の原因を隠蔽した」との共同声明を発表し、判決の結果に反対すると同時にリビア政府に対し、同件の介入を呼びかけた。

欧州連合委員会の委員長は今回の判決に対して公正でないと非難し、「最高裁判所が同件に対して公正、公平かつ人道的な判決を下すことを望む」とコメントした。

英医学誌「ランセット(Lancet)」は11月の社説で、同件について、独立した科学的調査と証拠により、病院の劣悪な衛生状況から児童たちがエイズに感染したのであると発表した。社説ではまた、人権団体の調査資料を引用し、被告らが同件について拷問を受けたことを明らかにした。

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