中国国内、梅毒性病が急増=英国医学誌
英国臨床医学誌「ザ・ランセット(The Lancet)」最新号でこのほど発表された研究報告によると、中国はここ十数年間で感染症・梅毒性病患者は25倍も増加したという。報告は、感染経路は性行為のほか、母子感染も増加しており、実際の感染症例数は中国当局の統計数字より遥かに多いと指摘した。一方、在米評論家は、中国国内の梅毒感染増加を抑えるためには法律における売春合法化、公共医療の強化および社会の患者に対する思いやりが必要だと指摘した。
「ランセット」誌にこの研究報告を発表した中国性病予防制御センター主任の陳志強教授等研究者たちは、中国はこれまでの二十数年間における社会的および経済的著しい変化が各種性病の伝染をもたらしたと指摘した。報告の中で、1993年からの統計データによると、当年10万人の内、梅毒の症例が0・2例だったことに対して、2005年には5・7例に上がったという。また、経済発展が発達している上海では、10万人の内梅毒の症例は55例もあったという。これらの数字はすでに警鐘を鳴らすほどの深刻さであるが、報告では当局が挙げた数字は実際の数字より遥かに少ないと指摘し、国内における梅毒の発病率が相当に高く、状況が悪化していると強調した。
*梅毒の再氾濫:性解放、売春、医療制度の不備が原因
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