グリーンランド、消失の危機

【大紀元日本1月23日】二酸化炭素排出量の大幅な増加に伴って、地球温暖化が進み、世界最大の島グリーンランド氷河が融けて移動を始めている。

グリーンランドは北アメリカ東北部に位置し、北極海と大西洋に接している。南北2650㎞、面積217.56万㎢の大きな島で、気候は極めて厳寒で、一年を通じてほとんど零下である。グリーンランドは一面銀白色の雪と氷の世界で、およそ84%の地表が厚い雪と氷に覆われており、氷の厚さは平均1500mに達する。

しかし、地球温暖化の影響で、1996年から2005年の間に、グリーンランドの一部の氷河が、一年に14㎞という速いスピードで海洋に移動している。1996年以来、氷河の流動による氷の消失は、主にグリーンランド東南部の氷河の出口あたりで見られてきたのが、2000年以降は、さらに北部の氷河でも流速が速まった。氷河の移動に伴う氷の消失は、1996年の50㎦から、2005年には150㎦に増加した。これは、グリーンランドの氷が世界の海面上昇を引き起こしていることを意味しており、そのスピードは人々の予測をはるかに超えている。

科学者の指摘によると、我々がこのまま温室効果ガスの排出量を抑えなければ、グリーンランドと南極西部の大氷原が海面を13m上昇させ、人類社会に甚大な災難をもたらすことになるであろう。モルディブ共和国のような島国は、海面が1m上昇するだけで消失してしまうのである。また、海面上昇は地下の淡水の汚染を引き起こし、淡水不足問題をいっそう深刻にし、その結果、一部の沿海地区の農村人口と耕地が大きな打撃を受けることになるであろう。

消えつつあるグリーンランド (Gary M Prior/Getty Images/Sport)

消えつつあるグリーンランド (Gary M Prior/Getty Images/Sport)

消えつつあるグリーンランド (SLIM ALLAGUI/AFP/Getty Images)

消えつつあるグリーンランド (SLIM ALLAGUI/AFP/Getty Images)

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