中国国内消費低迷、低い労働賃金が原因=世界銀行

【大紀元日本2月23日】世界銀行の最新報告では、中国における長期的な消費低迷の原因について、国民の過剰な貯蓄傾向にあるのではなく、中国国内の労働賃金水準が経済発展速度に追いつかないからだと指摘した。アジア自由ラジオが伝えた。

カナダのウエスト・オンタリオ大学の徐●慶(シュー・ディエンチン)教授(経済学)は、中国の労働賃金が非常に安く、貧富の格差が深刻であると指摘した。徐教授は「経済学における研究結果によると、中国のジニ係数が0・47に押し上げられた大きい影響とは、都市と農村の収入格差であるという。貧困層はほとんどが農村に集まっているからだ。中国の労働賃金は確かに低いし、貧富の格差が激しい」と指摘した。(●…さんずい+眞)

徐教授は、大量の農民と労働者が低賃金集団であると指摘し、「農村から都市へ出た多くの出稼ぎの労働賃金は非常に低い上、保障されないものだ。彼らは社会保障もなければ、子女の教育費用も誰も面倒を見てくれないから、節約せざるを得ないのだ。これが中国の国内消費低迷をもたらした根本的な原因である」と分析した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。