乙女への挽歌『子守学校』(2)
【大紀元日本2月23日】今の子どもたちは、どんな子守唄を聴いて育っているのでしょうか?そもそもお母さんは、子守唄を唄って上げているのでしょうか?ひょっとしたら、子守唄のテープを聞かせて済ませているのかもしれません。
海外に赴いたとき素朴さが残る山の村に入ると、年長の子どもたちが集団で幼い子を誰彼となく銘々に抱きかかえて、子守している姿に自然と出会います。男の子も女の子も、前に後ろにちっちゃな子を負ぶっています。手の空いている子らも、みんなで一緒に子どもたちが集い遊んでいました。一人遊びにかまける子を発見するのは、むつかしいことです。
日本でもかつては鎮守の森が、子どもらの成長や村人たちの安寧を守ってくれていました。子どもを守るという意味が、子守の言葉には込められています。お守り札に加護を願う、人の心の文化の営みです。現代ではさしずめ介護の世界で使われる、「見守り」に通じるものといえるでしょう。幼い子どもを見守る心を背負った哀歓が、地域を越えて繰り返し唄われました。「守り子」の子守唄と呼ばれるジャンルがそれです。
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