中国湖南省:中学校でノロウイルス感染、149人が感染性下痢
【大紀元日本3月16日】新華ネットによると、湖南省師範大学付属中学校で、ノロウイルス(Norovirus)の感染が発生し、教師と生徒を合わせて149人が感染性下痢になったという。
3月10日、湖南省疾病予防制御センターは、感染発生した師範大学付属中学校で、一部下痢に罹った患者の排泄物よりノロウイルスが検出されたことを明らかにした。実験室の測定結果、流行病学調査資料および患者の臨床表現等から、専門家らは今回の下痢はノロウイルスによるものだと判断した。
現在、湖南省師範大学の付属中学校では、個別小型タンク入りの飲み水および学生寮の直接の飲み水の使用を禁止し、感染者の排泄物に対して随時に消毒した。さらに、学校側の2次供水ポンプ室を徹底的に清掃し、2次供水用貯水池、供水管ネットシステムおよび食堂、教室、寮、トイレ、ゴミ置き場等内外環境に対して、有効的に感染ルートを断ち切るために、毎日何度も繰り返し消毒しているという。
感染発生後、湖南省、長沙市の2級衛生部門は、全面的に各予防措置を実行するために、突発公共衛生事件応急案を講じた。一方、患者を受入れた長沙市四医院では19人からなる救急専門家チームを設立し、感染患者に対する救急対策を施した。
ノロウイルスは32個のコップ状のくぼみのある球形のウイルスで、主に汚染された水源に生存しており、人類に対して感染性下痢を引き起こす。また、ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、臨床治療では対症療法または支援治療が主に行われている。通常は抗生物質の使用は必要とされない。
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