中国監査署:2006年社会保険資金流用、3743億円

【大紀元日本3月18日】中国監査署の余効明・副監査長は、2006年中国全土で308億元(約3743億円)の社会保険資金が流用されていたことをこのほど明らかにした。流用された資金には上海やチベット地域は含まれていないという。

3月15日BBCの報道によると、中国監査署は上海およびチベットを除く、2006年度全中国の社会保険資金および45都市の住宅積立金に対して監査・調査し、さらに、全国社会保険基金理事会の予算執行状況および資金収支状況に対しても監査を行った。

余・副監査長によると、これらの監査および調査で、社会保険資金額8000億元余り(約12兆円)に及び、各種規律に違反した金額は308億元(約3743億円)に上ることが明らかになった。

報道によると、2006年、上海の社会保険巨額資金流用事件の関係で、中国監査署は中国の社会保険監査に重点を置かざるを得なかったとし、結局は、問題として処理された社会保険および住宅積立金関係案件は13件あったという。

一方、上海市労働および社会保障局の祝均一・局長は、32億元の社会保険基金を流用したことで、陳良宇・前上海市委書記および邱暁華・前国家統計局長等政財界の要人が多数失脚するという結果をもたらした。

監査署は昨年11月に、総額2兆億元(約30兆円)の中国社会保険基金の中で、71億元(約1093億円)が流用され、内の48億元(約739億円)は1999年以降に流用されたことを明らかにした。

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