【中国のことわざ】空中楼閣

【大紀元日本3月18日】【空中楼閣Kōngzhōnglóugé】空中の楼閣(くうちゅうのろうかく)。空中に楼閣や東屋を建てること。→実際は中身が抜け落ちていること。また、空想的で現実味が乏しいこと。

あるところに愚かな金持ちがいた。彼はいかにも愚鈍で物事が分かっていなかった。ある日、彼はとても立派な三重の楼閣を見て大変うらやましく思い、自分も三重の楼閣を建てたくなったので、大工に頼んで建てさせることにした。大工は三重の楼閣を建てるために細かい計画をたてて、家の基礎工事に取り掛かり、レンガを積み上げ柱や梁を渡した。お金持ちは、大工がなぜすぐに3階を建てないのか理解できず、大工に早く3階部分を建てろと文句を言った。1階や2階部分がなければ三重の楼閣など現実的に建つわけがないのに、お金持ちは1階や2階、ひいては基礎工事をやらずにいきなり空中に3階を建てろと言ったのだった。

小泉政権の「構造改革」のもとに拡大されてきた、「格差社会」が、安倍政権の下でさらに拡大されようとしている。来年度政府予算案で一人親家庭に支給してきた生活保護の母子加算を、三年間で廃止するというように予算を削減する方針を打ち出した。安倍政権は「成長なくして財政再建なし」というスローガンを掲げているが、そこには“大企業に優しく、庶民に負担増”の政治を本格化させる姿勢がうかがえる。しかし、紛れもなく政治は国民のためのものであり、その国民、特に生活保護の水準以下の生活を強いられている国民をさらに虐げるような政策は、安倍政権が掲げている「美しい日本」「再チャレンジできる日本」という計画を空中楼閣にさせたのである。なぜならその「日本」を作り上げるのは国民だからである。国民の生活レベルを上げる対策をとってこそ、真の美しい国・再チャレンジできる国づくりになるのではないか。

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