西太后お気に入りの薬膳

清朝の光緒6年(1880年)9月、西太后の慈禧は、胃腸の調子が悪くなり、食欲がなく、腹部が脹れて吐き気がし、便通不良、気分も憂鬱になっていた。侍医たちは真剣に診察したあと、脾胃虚弱(胃腸の機能低下による消化不良)だと診断した。

 この診断に基づいて、侍医たちは一つの食養生の処方箋を作った。処方の中身は、茯苓、オニバスの実、蓮子肉(蓮の実)、ハトムギ、山薬(山芋)、白扁豆、麦芽、蓮根の8種類の生薬であった。これらの生薬の粉末に白砂糖を加えてカステラのような蒸し菓子を作り、「健脾糕」(けんぴこう)と名づけた。

 西太后は、この「健脾糕」を食べてから、すっきりと元気になり、しかも、薬のようなものでなく、美味しいお菓子として食べたので、とても気に入った。そして自らこの「健脾糕」を「八珍糕」(はっちんこう)と名前を付け替えて、病気があってもなくても、間食のお菓子として食べた。

▶ 続きを読む
関連記事
OzempicなどGLP-1系薬を長期服用すると、加齢黄斑変性のリスクが最大4倍になる可能性が、110万人超を対象とした大規模研究で判明。専門家の見解と注意点を解説します
朝のこわばりは、年齢とともに感じやすくなる体のサインです。背中や股関節、太もも、ふくらはぎをゆっくり伸ばし、一日を動きやすく始めるストレッチを紹介します。
うつ、不安、睡眠障害、PTSDなどの精神疾患は、心臓病リスクの上昇と関連する可能性があります。心の不調と身体症状を切り離さず、早めに評価する大切さを紹介します。
政府支援の研究により、少量の飲酒でも健康上の利益は確認されなかったことが判明。研究者らは男女ともに1日1杯を上限とするよう推奨しています。
蜂蜜はエナジージェルに匹敵するエネルギー補給効果がある。ブドウ糖と果糖をバランスよく含み、運動前後のグリコーゲン補充や体力回復にも役立つ。マラソン世界記録選手も取り入れた、天然の補給食品としての活用法を紹介。