中国指導部、2005年度グリーンGDP報告書公表阻止
【大紀元日本3月29日】中国国家環境保護総局は今月、『2005年度中国グリーン国内総生産(GDP)報告書』を公表する予定であったが、中国上層指導部に報告書の公表を阻止されたという。自由アジアラジオ放送が伝えた。
グリーンGDPとは、国内総生産(GDP)から環境汚染、公害による経済的損失や自然資源の減耗分を控除した「環境調整済国内純生産」(EDP、Eco Domestic Product)をいう。
中国の政府系英字新聞『中国日報』(CHINA DAILY)によると、中国政府が実施している「中国グリーン国内総生産(GDP)統計研究プロジェクト」では、地方政府に対して、地方経済成長率などの経済指標を公表する際に、その中から環境汚染に関わる環境コストを控除しなければならないと定めている。国家環境保護総局は今月第3週に『2005年度グリーン国内総生産(GDP)報告書』を発表する予定であった。ところが中国国家統計局は、同報告書の発表は激しい論争を招く可能性があるとし、環境保護総局に対し、グリーンGDPに関する報告書を公表しないよう要求した。中国国家統計局は(今回のグリーンGDP報告書は)政府高層指導部への参考資料とするにとどめるよう要求したという。
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