優しい心の報い 恩を返した猿
【大紀元日本5月2日】日本には「鶴の恩返し」という物語がある。「鶴の恩返し」は昔ばなしだが、次に紹介する「猿の恩返し」は、中国で最近現実に起こった不思議な出来事である。
2000年7月末、中国重慶市金仏山の深い密林に薬草を採りに行った地元住民の王志成さんは、突然、一匹の黒ヤセザルに足を引っ張られた。よく見ると、一匹の2歳ぐらいの黒ヤセザルが怪我をして左上肢から血を流しており、可哀相に啼きながら助けを求めていた。
王志成さんは、すぐこのサルを抱き上げて家に連れ帰って傷口を手当し、傷口が治るまで縄でサルを家に繋いでおいた。一週間後、傷が治ったので、王志成さんはサルを放して、山に帰らせようとしたが、サルは、なかなか家から離れなかった。このサルは、人の気持ちが分かるようになり、家の仕事を手伝った。毎朝、黒ヤセザルは王志成さんの畑に行って、農作物を食べにくるイノシシや、黄色いサル、ハリネズミなどを追い払った。このようにして、黒ヤセザルは王さんの家で1カ月以上暮らした後、ある朝静かに王さんの家を離れた。
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