中国の環境対策、全世界に影響―BBC記者

【大紀元日本5月11日】中国は世界で温暖化ガス排出量がトップの米国より小差の第二位で、しかもその勢いは米国を凌ぐすさまじさだ。BBC北京駐在のグリフィス記者はこのほど報道で、中国人は「世界で一番」が好きだが、中国の指導者らが遠慮する「世界で一番」は、この温暖化ガス排出量であるとしながら、中国政府が経済発展を優先して環境対策をおざなりにしている事実を指摘し、中国国内の温暖化による気候変動がもたらす代償は中国のみならず、国際社会が支払わなければならないと警鐘を鳴らした。

グリフィス記者は、問題の主要な原因として石炭への依存をあげ、中国の推進する急速な経済発展に使われる電力エネルギー中、70%は石炭による火力発電からきている事実に言及し、地球規模での温暖化防止を国際社会が図るならば、中国を加える必要があると指摘した。

温暖化による気候変動に対する中国政府の対応として、温家宝総理は今年初め、「中国は環境のためにさらに多くの働きかけをしなくてはならない」と発言し、汚染を生みだす工場を閉鎖し、さらに厳しい条例も実施することを承諾し、風力や太陽エネルギー発電などのなどのエコエネルギーへの移行も示唆した。しかしながら先月、中国は気候変動に対する全国行動網領についての実施を遅らせることを公表した。グリフィス記者は、このことを「国際社会にとってこれは重大な挫折である」とし、中国側のもともとの目論みが世界的な規制の緩和であるとした。

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