中国当局、松花江流域汚染事案を公表、違反企業は操業停止

【大紀元日本5月16日】中国国家環境保護総局はこのほど、今年での松花江流域の環境汚染違法案件を公表した。11社の企業が汚水排出量基準を遥かに超えたため、操業停止を命じられた。

環境保護総局が吉林省や黒龍江省の松花江流域にある110社以上の重点工業汚染企業を調査した結果、うち80%の企業が汚水排出の基準を超えた。具体的な司法行為は、汚水の直接排出、廃水を処理せずに排出、汚染防止施設が機能しないなどである。中には、繰り返し違法する企業も少なくないという。

中国メディアの報道によると、南部の広東省海洋漁業局が公表した2006年同省の「海洋環境資量公報」は、「珠江口の海域を6年間続いて厳重汚染区域と判断した。同海域内において、水質基準を遥かに下回り、赤潮や海底の砂漠化などの環境問題を招きやすい、汚染の範囲が拡大し続けている」と報告した。

ロイター通信の報道は、中国の非政府組織・環境保護団体の見解を伝えた。それによると、黄河流域水の10%は工場と都市から流れる未処理の廃水であるという。黄河流域の廃水排出量は1980年の20億トンから2005年の43億トンに増加した。

中国の政府メディア中央テレビも、「黄河流域の村落が、現地での炭鉱操業により水源が切断され、沿岸の住民の飲用水供給がピンチに陥っている」と報じた。

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