入国拒否された魏京生氏の近況=基金会発表

【大紀元日本6月5日】魏京生基金会は6月4日、魏京生氏の成田空港での入国拒否されたことについて最新の情報を発表した。同基金会執行主任の黄慈萍氏は次のように述べた。

魏京生氏の日本入国が拒否されてから39時間、私達は電話や電子メールなどで挨拶と提案をたくさん受け取った。多くの友達とメディアも私達に問い合わせや取材を行い、関心と支持を示してくれた。

とても残念なことに、魏京生氏は「やむを得ない」の理由のため、6月3日の東京での「六・四天安門」記念講演に参加できなかった。私達は深い遺憾の意を表すと同時に、講演を聞くために会場へ赴いた方々に、特に関西からわざわざ駆けつけた8人の方に、お詫びを申し上げる。開会前から魏氏が講演に来られないことを知らせたにもかかわらず、多くの来場者を迎えました。日本の各大手新聞社の記者、人権団体の代表らは、魏氏の健康に対して特に関心を持ってくださり、謹んで感謝を申し上げる。

現在(4日)、日本当局から魏氏の72時間の通過ビザ(「トランジット上陸」)での入国拒否について、ほぼ正式の理由が知らされた。理由は、「魏京生氏が集会に参加するため、入国の目的と一致しない」というものである。この類のビザはもともと日本の税関で航空券を見せ、ある書類に必要事項を記入し、サインすればすむことであるが、今になって拒否の理由として取り上げられたことに、本当に失望している。日本の税関当局が個人の情報にこのように敏感に反応するとは、その熱心な仕事ぶりには敬服するばかりである。私自身は過去何度も米国から日本へ出張したが、私の米国マネージャーが日本のビジネスビザのお役所的な手順に耐えられないこともあり、トランジット上陸で日本を十数回出入りしており、これまで問題がなかった。

私達が半年前日本を訪問した際は、魏氏の初来日とあって主に講演と各メディアの対応に忙しく、魏氏の本意としては、今回の旅行で日本の友人と旧交を温め、観光することで日本を本当に知ることであった。これまで18年間、日本の六・四天安門の集会活動は毎年行われており、魏氏は人々の親切な招待に応じて参加するのも自然な交流であると思われる。しかし、このような事態に発展し、本当に残念に思う。

今となっては集会活動も終え、いわゆる入国拒否の理由も期限切れになった。日本の入管は魏氏を日本に入れるかどうか、注目したいところである。

現在、私のところに魏氏に関する楽観的なニュースはほかにない。唯一日本の友達から知らされたのは、この2日間の遅れにより、魏氏が持参してきた持病の薬は使用期限が切れ、現在、体の調子が思わしくなく、治療を受けなければならないことである。

黄慈萍

魏京生基金会執行主任

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