【大紀元日本6月9日】水は生命の源で、水と人類とは密接な関係がある。米国のパーカー博士著『水療法』によると、「水は、強壮剤、鎮静剤、発汗剤、興奮剤、新陳代謝促進剤などとして使える」とあり、特に「水には薬効があるが、薬剤とは違い、副作用が全くない。これが水特有の長所だ」と強調している。
雪解け水
歴史書によると、ある夏の暑い日、宋の趙佶皇帝は、一時の涼を得ようとして氷を食べ過ぎ、病気になった。漢方医がその病因を調べた後、自ら保存していた「?雪」(陰暦12月の雪)の雪解け水で薬を煎じ、皇帝に処方したところ、瞬く間に快癒した。『本草網目』によると、「?雪は大寒の水で、ひんやりとして無毒、かつ一切の毒を解する。伝染病、小児の発熱ひきつけ、大人の胆石、二日酔い、黄疸、微熱時に服用すると有効。これで目を洗うと充血を避けることができ、この水でお茶を煎じ、粥を煮ると、熱をさまし渇きを止めることができる」とある。中国の民間では、雪解け水は、火傷の処方に用いられる。このほか、雪解け水は、凍傷の特効薬でもある。タオルに雪解け水を含ませて高熱の病人に用いれば、熱を下げることができるのは、広く知られたことだ。
お湯
古代の漢方医が著した資料によると、お湯で足のツボを刺激すれば、気血の運行を促し、経絡を活発にし、病気を取り除き、身体を健康にする効果が顕著であるという。
ある中年の教師は、最近各種の病気に悩まされ続けている。一昨年、小脳膜の出血で、危うく命を落とすところだった。それ以来、彼は自分に合う健康法はないものかと模索し続けていた。彼は、温水器を買って以来、毎日シャワーを浴びるようになった。ある時、偶然にも、シャワーから勢いよく噴き出すお湯が長年痛みの続いていた肩に当たり、ある種の快感を覚えた。それ以来、彼はシャワーのたびにお湯を3~4分痛い肩に当てることにし、3ヶ月続けたところ、あれほど頑固だった肩の痛みが完全に良くなった。また、彼は足裏の経穴「湧泉」にもシャワーのお湯を勢いよく当てたところ、毎回全身の経絡が通るような感じがして、とても気持ちよくなった。彼は、「お湯が病気を治すことができるとは思わなかった」と感慨深げであった。
冷水の薬効もまた奇跡的なものだ。特に感冒の予防に関しては、あらゆる感冒薬もこれにまさるものはないだろう。
体が弱く、少しでも寒風に当たるとすぐに風邪をひき、涙が出ていた人がいる。その人が、農村へ調査に行った。彼は、毎朝起きると、井戸水で顔を洗わざるをえなかった。りんとする寒風が吹きすさぶ冬に、肌を刺すように冷たい井戸水で顔を洗うのは、確かにつらかった。しかし、それを続けているうちに、いくら寒くても、田野を駆け回っても、寒風をいくら受けても、涙が出ず、風邪もひかなくなった。それ以来、毎日冷水で顔を洗うのが、彼にとって欠かせない日課になった。彼はここ30年来、家に居ようが出張先であろうが、毎日冷水で顔を洗っており、以前彼を悩ましていた頭痛、発熱などとは全く縁が切れ、感冒に罹ることもなくなった。
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