ベルギーの会社、「人種差別犬」が採用人事に関与

ベルギーの鉄鋼関連会社で、ナイジェリア出身男性(53)が、人種差別を理由に採用を断られていた。9日付のスタンダルド紙が伝えた。会社の経営者は、自分の飼い犬が「人種差別主義」であり、白人以外にはかみつくと説明した。

男性は同紙に対し、会社に到着した途端に犬にほえたてられたと語っている。

男性の求職を一蹴した同経営者は、肌の色が不採用の理由であり、犬が男性をかむ恐れがあると説明。これに対し、現地当局は同経営者を人種差別主義者と結論付け、潜在的な雇用主リストから削除した。

この経営者は同紙の取材に対し「犬が人種差別主義なのであって私ではない」と話している。

一方、男性は、肌の色が不採用の理由になったのは32年に及ぶベルギー生活で初めてではないと指摘。ただ、ほかの会社はここまで露骨ではなかったとしている。

また男性は今回の件をナイジェリアの家族には聞かせたくないとし、正式な告訴は見送るつもりだと語っている。

[ブリュッセル 9日 ロイター]

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