米国、六四を悼む、北京は不満

 【大紀元日本6月8日】アメリカ国会衆議院議長ナンシー・ペロシは北京六四事件の記念声明を発表、中国人権問題を批判したことで、中国外交部スポークスマン姜瑜は火曜日、アメリカに反論し、アメリカの人権問題を言及したが、この部分の問答は政府公式ネットに公表されていない。

 米六四に声明、中国外交部が反撃

 AFP通信社の報道によると議長ナンシー・ペロシは18年前天安門広場にいた志士たちに敬意を表したことで、中国外交部スポークスマン姜瑜は反発、アメリカの人権問題を持ち出し、自国の問題を先に解決するよう催促した。

 姜瑜氏は火曜日に北京で開かれた記者会見の中で、毎年アメリカの中国攻撃は国際関係の規則に反する行為であり、政治の目的で、根拠も無い無責任の中国内政干渉であると強く反発した。アメリカは国内外での人権侵害行為に誠意を持って反省し改善するよう要求すると話していた。

 姜瑜の六四論評は政府公式ネットに載せず

 通常では中国外交部の記者会見は公式ネットに全文を公表しているが、今回姜瑜氏の六四に関する論評は載せていなかった。記者は中国外交部に電話をかけ、この部分の問答の漏れに関して尋ねたが、回答はなかった。

 巧妙な言い逃れ

 ジュネーブに本部を設け居住権・強制退去センター(COHRE)は、北京五輪建設のため125万人は強制退去させられ、今年の年末は150万人に達すると報告している。これに対して姜瑜氏は、報告の内容は事実の根拠が無いと答えた、2002年から今まで、移転を余儀なくされた住民は6037戸である、これらの住民に対して政府は現金の補償と新しい住所の斡旋をした、北京から追い出された住民は一戸もないと言い逃れた。

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