中国:偽物の血清アルブミンが流通、吉林省18病院が使用

【大紀元日本6月13日】中国国内で、血清アルブミン製剤が、生産が需要を満たせず、不足している。一部の地域では、偽物の血清アルブミン製剤が流通し始めており、吉林省で多く報告されている。

中国国内のメディアの報道によると、吉林省で抜き取り調査した結果、計59の医薬機関が偽物の血清アルブミンの流通・使用に関与していることを判明し、そのうち病院などの医療機関が18ヵ所、薬品販売企業は39社、健康食品販売企業は2社であった。

偽物の血清アルブミンの製造コストは10元程度だが、市場販売価格は300元以上になっている。この偽物の製剤を使用・販売しているのは、病院施設や正規登録されている大手薬品販売企業が多いという。

これまで、山西省や新疆ウィグル自治区、四川省、湖南省、江西省などの省と市で、偽物の血清アルブミンの使用により、患者が敗血症になった重大医療事故が発生している。

中国では、近年、食品と医薬品の安全面において問題が多発しており、中国で製造された有毒の食品や医薬品の使用により、国内外で多くの死亡者や被害者が出ている。

血清アルブミンは、血清蛋白の約70%を占める蛋白質で、体内で浸透圧の維持や各種物質の運搬および各組織への栄養供給に関与する物質である。

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