ドルとユーロが対円で急伸、米長期金利上昇の影響は限定的との見方
午後の外為市場で、ドルとユーロが対円でともに急伸した。米長期金利の上昇の他市場への影響が限定的だったとみられ、ヘッジファンド勢を中心とした買いが入っているとみられている。
市場筋によると、ユーロ/円は朝方の安値162.51円から1円を超えるユーロ高/円安が進み、一時162.57円まで上昇。また、ドル/円は一時122.23円をつけ、1月の年初来高値122.20円を上回り、2002年12月以来、約4年半ぶりのドル高/円安水準をつけた。
正午過ぎに取引量が減る中、投資信託と見られる向きの円売りが入り、一段の円売りを誘発するストップロスを巻き込んだという。輸入企業の円売りが入ったとの指摘もある。一方、ユーロ/円は、再び円キャリー取引が進むとの観測から、大きく買われているという。
市場では、米長期金利が5%台に上昇したことが他の市場に悪影響が出るとの懸念もあったが、それが限定的と判断され、ドルが選好されているという。
[東京 13日 ロイター]
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