英インターネット監督団体:プライバシー保護対策、グーグル最下位

【大紀元日本6月21日】英国インターネット監視団体「国際プライバシー権利」はこのほど、利用者の個人情報に対するプライバシー対策調査報告で、大手検索エンジンのグーグルがもっとも低く評価され、最低ランクに位置づけられたことを発表した。同団体は、この報告により、グーグルのプライバシー対応問題が重視されることを期しているという。

「故意にプライバシーを侵害する」報告によると、グーグルは、利用者に対するプライバシー対策は業界の中で、最低ランクに評価されたという。一方、ヤフー、マイクロソフトおよびAOL (American Online)を含むその他、調査を受けた22のインターネット接続サービスおよびパソコン通信を提供する企業は、同じランクに評価されたものはない。同団体は、他の同業企業のプライバシー対策も妥当とは言えないが、グーグルほど「プライバシーを脅かすまでになった」ことはないとコメントした。

同団体は、グーグルが検索エンジンで収集した情報およびその他のサービス、例えば、電子メール、インスタントメッセンジャーおよび地図によって集められた情報の扱いについて懸念を示した。

これに対し、グーグルは、弁護士を通じ声明を発表し、同社は利用者のプライバシーを積極的に保護していると反論し、同調査報告は、誤解を招く、誤った資料に基づいたものとして、遺憾の意を示した。グーグルはさらに、利用者のプライバシーを厳守している証拠として、幾万件の検索記録の提出を要求した米司法部に対して、かつて拒否したことを明らかにした。

グーグルは、事前に説明する機会を与えられなかったとし、同団体を譴責した。これに対して、同団体は6月初旬にグーグルに連絡したが、返信はなかったと反論した。

各界の有識者からなる欧州チーム委員会は、グーグルのプライバシー対策が欧州の権利規定を遵守しているかどうかについて、すでに調査に乗り出している。同時に、利用者の情報収集を行っているオンライン広告企業のダブル・クリック社に対して、グーグルが31億米ドル(約3720億円) で買収したことから、米国の3つの消費者団体はすでに主管関係者に対して、グーグルの一部のプライバシー対策を改善するよう圧力をかけたという。

「国際プライバシー権利」の調査報告では、AOL、アップルコンピューター、ヤフー、フェイスブック・ドット・コム(Facebook.com)、ハイ5・ドット・コム(Hi5.com)およびマイクロソフトのウインドーズ・ライブ・スペース(Windows Live Space)がすべて、最下ランクから2番目のランクにされている。一方、利用者のプライバシーを守っているインターネット接続関連企業は、BBC、eBayおよびウィキペディアなどが挙げられている。

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