中国浙江省:2万人市民と数百人警察、大規模流血衝突
【大紀元日本6月26日】香港中国人権民主運動情報センターによると、中国浙江省嵊州市住民は6月20日に、政府当局の強制立ち退きおよびインターネット情報を封鎖したことに不満を募らせ、市民2万人が抗議運動を展開し、公安警察数百人と流血衝突を起こした。負傷した住民は20人、6人が強制連行されたという。
情報センターによると、6月18日、嵊州市当局が数百人の公安、消防関係者を出動させ、立ち退きに反対している一族に対して、強行手段を取ったことが事件の発端であるという。立ち退きに反対している一家20数人は、90歳になる祖母に率いられ、これまでに何度も自家製火炎瓶を使い、屋根に向かってきた武装警察を撃退し、公安は結局最上階へ上がることはできなかったという。当時、現場周辺に1万人以上の市民が現場を目撃していたという。
事件は地元市民の間で話題になっており、多くのネット利用者は事件内容を嵊州市および浙江省のブログに掲載しようとしたが、当局によって封鎖された。ネット利用者が事件と関係する文章を貼り付けるたびに、次々と削除されたことから、多くのネット利用者は不満を抱き、一部の者は携帯電話を通じて、市民に対して6月20日午後8時に地元文化広場に集合し、当局がネットの自由を抑圧したことを抗議するショートメールで呼びかけた。情報はたちまち広まり、2万人の市民がそれに応えた。同日夜、文化広場の周辺にはすでに数十台の警察の車が配置されていた。のち、公安関係者が市民を追い払ったときに、公安警察にひどく殴られ重傷を負った市民は救急車に運ばれた。
当時、現場で負傷した市民が死亡したと伝えられたため、市民らの怒りを買い、警察の車を破壊し始めた。これに対して、当局は即座に浙江省委および省政府に指示を仰ぎ、数百人の機動隊および武装警察を増員させ、現場へ出動させた。市民と当局の対峙は翌日の21日午前2時にようやく終息した。
情報筋によると、今回の事件は市民20人が負傷し、少なくとも6人が拘留されたが、現在は行方不明。一方、警察車両5台が破壊された。