豪州税関、中国からの武器密輸大量摘発
【大紀元日本6月29日】豪州メルボルン税関は6月26日、ナイフや刀剣など殺傷力のある刀剣類の武器900本以上を摘発したことを明らかにした。今回の摘発は今年に入って、最大の武器密輸事件の1つであるという。税関職員によると、中国からのコンテナの抜き取り検査をした際、密輸武器を発見したという。
報道によると、メルボルン税関はすでに5月4日に、上海からのコンテナの中から、400を超える殺傷力のある刀、剣、匕首、刃付棍棒および銃剣などを発見しており、のち、税関職員の追跡調査によって、Apringvale区の店からさらに530の匕首、双刃刀、自動式刀および剣などの密輸品も摘発したという。警察から取り調べを受けている男性容疑者3人は武器輸入禁止に違法したとして提訴されるとみられ、最高27万5千豪州ドルおよび(または)禁固10年刑が科せられる可能性があるという。
税関部長リチャード・ジャネツコ氏は、これらの荷物は検査時に見落としてしまえば、国内市場に流れてしまうとし、武器の多くは、暴力団に渡るほかネットで入手も可能で、危険性のある武器の携帯を好む若者の手に入ると指摘し、中国の卸会社および製造者からの大量購入もできると指摘した。
ジャネツコ氏は、「武器販売者は人々が何に直面するかはまったく気にしないのだ。彼らは利益しか目に入らない」と指摘した。同氏は、豪州の3万6000キロメートルの広大な境界に対して、厳重に偵察することは難しいとした一方、「コミュニティへの宣伝は功を奏し、一般市民からも情報を提供してくれる」とコメントした。同氏は、国内のある調査計画も武器密輸を追跡していると明らかにした。
今年4月14日にアドレード税関においても、中国からの三節棍、鉄棒、数百のBBガンなどの武器および2千丁以上の贋物を含む密輸の摘発があった。