中乗の教え
【大紀元日本7月16日】昔、或る所に世間の俗事に全く興味を持たない男がいた。俗事に興味がないので商売にも身が入らず、なまけものではないのだが、当然の如く世間知らずなために貧乏であった。
そんなある日、男の友人が「仏の教え」について紹介してくれた。聞くと、大川の向こうの山腹に寺があり、多くの青年たちが修行に励み「得度」しているという。「これはいいや・・・」もうこの世には未練もない。「いっそ山の寺に篭って修行に励もう・・・そうすれば何かが掴めるかもしれないぞ・・・」男はそうつぶやくと修行に出る決心を固めた。
大川のほとりに着くと船頭がおり、「お若いの、修行ですかな・・・・禁欲生活はその歳ではつらいかもしれませんよ」と声を掛けてきた。男はかぶりを振りながら、「いや何々!私は俗事には興味がなく、天下人の名すら知りません・・・当然の如く貧乏で未練すらないのです」というと、いくばくかの銭を渡して船を出してもらった。
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