炎天下の車内、発ガン性物質の揮発に要注意

【大紀元日本7月17日】車は、長時間にわたって直射日光にさらされると、高温によって、車内の備品からベンゼン系の有害化学物質が放出される可能性があるという。特に新車ではその物質が顕著に出ることがあり、長期にわたって同様な環境条件の中にいると、白血病を引き起こし易いという。専門家は、有毒ガスの吸入を避けるために、乗車する前に、必ず車中の空気を換気するよう呼びかけている。

「民視新聞」によると、車には断熱用のシートなどがあるので、炎天下でも日よけができると、安易に思わないほうがよいという。なぜなら、高温によって車の中はオーブンのようになっており、車内にある革製品、計器付属品、芳香剤などに含まれる有害物質が容易に揮発するからだという。車は炎天下で放っておくと、発がん性物質のベンゼンが容易に揮発する。ベンゼンは無色無臭で、燃えやすいことからよい溶剤として使用されているが、長期にわたって体内に吸入すると、白血病に罹るリスクが高くなるという。

専門家によると、ベンゼンは、人体の中でも特に中枢神経に大きく影響を与えるほか、脳および肝臓にも影響を及ぼす。そのため、乗車前にはまず窓を下ろして換気するのがいいと呼びかけている。