専門家が証明:植物は知能を有する

【大紀元日本7月19日】明報ニュースネットによると、イギリスの植物学者が、植物は問題解決能力を備えている、つまり、知能を持っているということを証明したという。

イギリスの科学月刊誌「FOCUS」4月号によると、植物は動物の攻撃を受け、危険を感じた時に賢い行動を取るという。例えば、アカシアの木は不快な匂いのするタンニン酸を出して、動物が自分を食べようとするのを防ごうとする習性を持つ。また、一旦動物に食べられてしまったアカシアの木の葉からは、ある種の匂いが発散される。すると、周囲のアカシアの木々はその匂いを察知して、攻撃者が来る前にタンニン酸を出して食べられないようにするという。

イギリスのエジンバラ大学の植物学者ドリー・ワーフス氏は植物知能説の強力な支持者であり、「動物に見られる賢明な行動が実は植物にも観察される。知能とは一般に問題解決能力と定義されるが、植物もこの能力を備えている」と話している。

オックスフォード大学のケリー氏は15年にわたる研究によって、植物が問題解決能力を備えていることを証明した。ケリー氏は、寄生植物ネナシカズラを栄養状態の異なるサンザシの木に移したところ、ネナシカズラは栄養状態のよいサンザシの木に好んで絡みつき、栄養状態不良のサンザシの木を拒むということがわかった。ネナシカズラは、宿主から栄養を吸い取り始める前に、この反応を示したわけで、つまり、ネナシカズラは問題解決能力を備えており、どの宿主に寄生するか選ぶことができるということである。

ドリー・ワーフス氏は、「植物の細胞のなかで、間違いなくある種の“思考”が行われているはずだが、私たちにはそれがどのように行われているのか分からない。植物は環境を評価することができるわけで、これは植物の行動は我々が知っている以上にはるかに複雑であることを示している」と話している。