乱獲のため冬虫夏草が絶滅寸前

【大紀元日本7月30日】「軟黄金」と呼ばれる高級漢方薬材「冬虫夏草」の数が減ってきている。チベット、青海、四川、甘粛、雲南等の主要産地では現在、生産量が25年前の1割にも満たない。専門家の話では、科学界では未だ冬虫夏草の生成メカニズムが解明されておらず、人工培養は出来ないという。

香港東方日報は、中国科学院西双版納熱帯植物園が組織した調査隊が今年6,7月にチベット、青海、雲南等の産地で調査を行い、その結果以前密集して生えていた場所では今4割しか採れなくなっているという事が明らかになったと伝えている。調査隊に同行した専門家の話によれば、現在採取者はどんな時期に冬虫夏草が生えていようとも見つけ次第掘り出してしまうため、冬虫夏草は子孫を残すのが難しくなり絶滅寸前だという。

また上海で高級漢方薬材価格が高騰し続けていることにより、ニセ物や粗悪品などが出回り、不正商人が澱粉、粘土、有毒化学品を原料にニセ冬虫夏草を製造販売し、消費者の健康に脅威を与えている。

2007 年5月25 日(China Photos/Getty Images)

高級漢方薬材の冬虫夏草=2007 年5月25 日(China Photos/Getty Images)

2007 年5月25 日(China Photos/Getty Images)

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