【大紀元日本8月1日】米国癌協会がアメリカ在住のアジア系移民を対象に行なった調査研究の最新報告によると、生活環境が発がんの種類に関与していることが明らかとなった。
この報告は、2000年から2002年の間に、カリフォルニア州在住の中国、ベトナム、韓国、日本、フィリピンからの移民を対象に、がんに罹った症例を統計した結果である。
報告によると、外国からの移民は、アメリカ在住期間の長短によって、発がんの種類が異なる。長くアメリカに在住している移民は、その発がんの種類はアメリカ人(白人)とほぼ同じで、乳がんと大腸がんの発生が多くなるが、新らしい移民の場合には、その発がんの種類はそれぞれの母国の人たちと似ており、肝がんや胃がんのほうが多いことが明らかとなった。
その原因に関しては、古い移民は、長期間アメリカの生活環境の中で生活しているため、運動不足や飲酒、高脂肪食品などの生活習慣により、乳がんと大腸がんの発生が多くなるのに対して、新移民たちは、母国での生活環境の影響を受けて、細菌やウイルスの感染により、胃がんと肝がんの発生が多くなるのだと専門家たちは分析している。
調査結果によれば、ベトナム系男性の肝がん発生率は、アメリカ白人の7倍で、韓国系新移民の胃がん発生率は白人の5~7倍であることが分かった。また、中国系女性の肺がん発生率、フィリピン系女性の乳がん発生率が比較的高いということ、日系移民はほかのアジア各国の人より、大腸がん、胃がん、前立腺がんおよび乳がんの発生率が割合高いということも明らかとなった。
(大紀元記者=孫燦)
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