意味不明の訳語が氾濫、中国当局が翻訳者募集

【大紀元日本8月9日】オリンピック開催を1年後に控え、中国当局は、伝統ある中国料理の名称を正しく訳すために、翻訳活動をスタートし、翻訳者の募集を始めた。

現在、中国を訪れた外国人は往々にして、中国料理のメニューの英訳に悩まされている。例えば、「四喜丸子」(肉団子料理)=「四個の嬉しい肉団子」、「宮堡鶏」(鶏のカシューナッツ炒め)=「政府が鶏を虐待する(Government abuse chicken)」、「麻婆豆腐」(マーボ豆腐)=「そばかすだらけの女が作った豆腐」といった具合で、笑うに笑えない誤訳が頻繁に見られる。

そこで、このような情況を改善するために、中国科学技術協会、北京の「老舗協会」、米国翻訳協会中文分会、北京外国語大学上級翻訳学院などが共同で、今回の翻訳活動を発起した。

この活動は8月6日から9月25日までで、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ドイツ語、日本語、韓国語の6カ国語の翻訳ボランティアを世界中から募集している。

また、料理名だけでなく、公共の場にある各標識の英語訳にも、意味不明でおかしな表現が随所に見られるということは従来から指摘されてきた。

例えば、某国際空港の非常出口の「平時禁止入内」(非常出口)=「No entry on peacetime」(平和時には進入禁止)、列車内の「消防安全設施」(消防安全設備)=「fire fight safety device」(安全発砲設備)」、北京市長安街に設けられた、滑らないように注意を促す看板=「To Take Notice of Safe; The Slippery are Very Crafty」(金庫に注意!この滑りはとても狡猾)といった具合である。

さらに、中国の各少数民族の文化・習慣を紹介する「中華民族園」には、「Racist Park」(人種差別主義の公園)と書かれた看板が掛けられていた。

このように誤訳が目立つ状況について、専門家は、英語のレベルが中途半端の人が、辞書や自動翻訳サイトを使って翻訳した結果、おかしな訳語ができてしまったのではないかと分析している。

関連記事
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
スイスのチューリッヒ芸術大学は、中国のハルビン工業大学との共同プログラムを終了した。同校は協力終了の背景には、学位基準の違いや運営上のリスクがあるとしている。今後多くの大学が同様の対応を取る可能性が指摘されている
台風21号が去った後の台湾の町はボロボロ…
マスゴミと言われて久しいが、大衆が読みたいと思うのは、恰好付けたり、体裁を重んじたりするものではなく、人々の本音を聞きたいのだ。今時、誰が大会社の体裁で着飾った記事を読みたいと思うだろう。スポンサーや社長の名誉を気にしていては不可能だ。ましてマスゴミの名誉のために、本質をゆがめてはならない。
入札では新幹線技術に基づき、安全性や信頼性を強調する一方で、長期的なインフラ整備や持続可能な発展に重きを置いていた日本の提案は、短期間での建設が完了することや安価な資金提供条件を提示した中共の提案に敗北した