河野太郎氏らが台湾で頼総統と会談 河野氏は11年ぶりの訪台 

2025/12/26 更新: 2025/12/26

台湾を訪問している自民党の河野太郎元外相らが26日、頼清徳総統と会談した。河野氏の訪中は11年ぶり。

河野氏は井上幹事長代理らとともに、24日から台湾を訪問している。

会談で、頼氏は、冒頭の挨拶で、河野氏の訪台を11年ぶりの再訪として歓迎するとともに、日本政府がこれまで台湾海峡の平和と安定を重視する姿勢を示していることに感謝を表明。日本との経済連携協定の締結に向けた支援などを求めた。

賴氏はまた、台湾が来年度の国防予算を増強し、GDP比3%超に拡大する計画を示すとともに、2030年までに5%を目標とした防衛力強化を図る意向を紹介。さらに、両国が戦略的パートナーとして経済・産業面で協力を深める重要性を訴えた。

河野太郎氏も挨拶で、台湾訪問への喜びを語り、かつて訪れた際の台湾との交流の思い出を振り返った。また、両国間の人的交流と観光の活発化に触れ、台湾から日本への旅行者数が増加している現状を紹介。

その他、台湾が福島県などの食品輸入制限を解除したことに感謝を示した。

自民党の河野太郎元外相らが26日、頼清徳総統と会談(総統府:提供)

会談には、日本側から田中和徳衆院議員や井上信治衆院議員、牧島かれん衆院議員、浅尾慶一郎参院議員、藤川正人参院議員らが同席。台湾側では、外交部代表や総統府秘書長、国家安全会議関係者が出席し、活発な意見交換が行われた。

自民党では今週、議員が相次いで台湾を訪問しており、22日は萩生田幹事長代行が、23日は鈴木前法務大臣らが頼総統と会談している。台湾外交部はこれまでに来月上旬にかけて、日本の国会議員30人近くが台湾を訪れると発表している。

これに対し、中国共産党側は「一つの中国の原則に反している」などと反発している。

自民党の河野太郎元外相らが26日、頼清徳総統と会談(総統府:提供)
エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。
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