【季節のテーブル】夏の朝顔「ラジオ体操」

【大紀元日本8月18日】


ラジオ体操の歌
(藤浦洸作詞・藤山一郎作曲1956年発表)

新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空をあおげ
ラジオの声に すこやかな胸を
この香る風に 開けよ
それ 一 二 三

 

1928年(昭和3年)、逓信省(日本郵政公社)簡易保険局が「国民保険体操」を制定しました。国民の体力向上と健康の保持・増進に寄与する趣旨に賛同し、日本放送協会、文部省が普及活動を推進します。「老若男女を問わず」「誰にでも平易にできる」「如何なる場所でもできる」をモットーに、日本全国の町内会、自治会、小学校、職場へと広がっていったのです。

特に面高巡査(東京神田万世橋署)が、子どもたちを引き連れて早起きラジオ体操を始めた美談が話題となってブレイクしました。ラジオのない家庭の子ども達は、ラジオのある家にお邪魔して手足の羽を広げたのです。隣づきあいがラジオ体操の普及に一役も二役も買っていた、なつかしい時代のコマーシャリズムの浸透です。

今でも朝6時30分キッカリに、NHKラジオ体操の放送が日本の朝の歌声のように流れます。この相も変わらない律儀さこそが、普段着のにっぽん人の礼儀正しい良さなのかもしれません。ともなれば早起きの蝉の鳴き声に合わせ、涼風が駆け抜ける朝の陽射しの輝きの中、ラジオの音に耳を澄ます人たちがどこからともなく、いそいそと集まってきます。

(イザヤ・パンダさん)