夏の強い日差しの中、日焼け止めを塗ることで紫外線から肌を守り、日焼けを防ぐことができます。ただし、日焼け止めには油分や化学物質が含まれており、水着や普段着にシミをつけてしまうことがあり、見た目を損ねることがあります。そこで、衣服についた日焼け止めのシミを効果的に落とす方法は存在するのでしょうか?
アメリカのクリーニングサービス「Tide Cleaners」は、ウェブサイトで、日焼け止めは肌には良いものの、衣服には必ずしも良いとは限らないと説明しています。日焼け止めは衣服に油性の汚れを残すことがあり、特に白い服では黄ばみの原因になりやすいです。
衣服についた日焼け止めの汚れを落とす方法として、以下のアドバイスがウェブサイトには掲載されています:
●日焼け止めの汚れをそのままにしない
日焼け止めが衣服についた時間が短ければ、汚れは比較的簡単に取り除けます。逆に、長時間放置すると、油分や化学成分が衣服にしみ込んでしまい、落とすのが難しくなります。
ですから、服を脱いだら、ただ洗濯かごに入れるのではなく、すぐに洗えない場合は、事前に処理をしておくことが重要です。
水着に日焼け止めがついた場合は、洗濯する前に冷たい水でさっと洗い流しましょう。その他の衣類については、洗濯用洗剤やステインリムーバーを使って事前に処理を行ってください。
●油脂の吸着
防日焼けクリームに含まれる油脂は衣服を損傷する成分ですので、衣服から油脂をできるだけ取り除くことが非常に重要です。特に油っぽい汚れには、局部にコーンスターチを振りかけて、油脂をできるだけ吸着させます。
洗浄や汚れの前処理をする前に、まずコーンスターチを汚れに塗り、約30分放置した後、粉をブラシで払い除けてから前処理を行います。
●白い衣服にはレモン汁を使用
白い衣服は油汚れの影響を受けやすいものです。油汚れをすべて洗い落としたとしても、白い衣服には頑固な汚れや影が残ることがあります。しかし、家にレモン汁があれば、これらの頑固な汚れを取り除くことができます。
白い衣服を洗った後、汚れがある部分にレモン汁をスプレーし、その後、屋外の物干し縄にかけて日光にさらします。レモン汁と日光の組み合わせは漂白効果があり、白い衣服を通常の明るい色合いに戻すことができます。
ドイツの洗剤ブランド、パーシル(Persil)のイギリス支社も、ウェブサイトでレモン汁を使った同様の方法について言及しています。
その会社の清掃のプロは次のように述べています。「洗濯した後、白い服を日の光の下で干しましょう。太陽の光は、汚れた白い服を自然に、そして非常に安全で優しい方法で漂白する力があります。」
「レモンの汁は太陽の漂白作用を強めることができるため、特にしつこい汚れには、干す前に黄ばみにレモンの汁を少し吹きかけると良いでしょう。」
専門家は、化学的な漂白剤を使いたくなるかもしれないと話しています。これらの漂白剤は通常、服に塗布する前に薄める必要があります。使用する際は、説明書をよく読み、換気を良くした場所で行い、子どもやペットが近づかないように注意してください。
●日焼け止めの変更
Tide Cleanersのウェブサイトでは、日焼け止めを変えることも検討してみてはどうかと提案しています。汚れを残さないタイプの日焼け止めを使えば、汚れを落とす手間を省けます。
同サイトによると、日焼け止めが原因で汚れが生じる主な成分はアボベンゾンです。ほとんどの日焼け止めにはこの成分が含まれていますが、乳幼児向けの製品には含まれていないことが多いので、探してみる価値があるでしょう。
このタイプの日焼け止めは、衣服だけでなく肌にも優しいです。肌が敏感な人には特におすすめです。
大紀元が以前に報じたように、レモン汁は効果的で手頃な価格の天然クリーナーであり、あらゆる種類の汚れを取り除くことができ、布地を傷めることはありません。最も繊細な布地にも安心して使えます。
イギリスの洗濯サービス会社「Laundryheap」の創業者で洗濯のエキスパート、デヤン・ディミトロフ氏は、衣類の油汚れがある箇所にレモン汁を塗ってしばらく置くと良いと述べています。レモン汁が乾いた後に洗濯機で洗えば、衣類が新品同様にきれいになるそうです。
(翻訳編集 井田千景)
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