なぜお金が残らないのか? 家計を掌握する14の方法

毎月の給料が入っても、気づけば残高はほとんどゼロ。借金が増え、お金のことが頭から離れず、不安を感じながら日々を過ごしていませんか。実は、そんな悩みを抱えている人は決して少なくありません。

2023年11月時点で、アメリカの毎月の給料だけで生活している消費者の割合は62%に達しました。年収5万ドル未満の消費者では77%、年収5万〜10万ドルの層では67%、さらに年収10万ドルを超える人々の中でも45%が、給料頼みの生活を送っています。

つまり、収入以上に支出する生活は、決して低所得者だけの問題ではありません。この問題は、高所得者にも影響を及ぼしているのです。

しかし朗報もあります。収入の多寡にかかわらず、誰でも借金から抜け出し、自分の財務をコントロールすることは可能です。
 

自分の身の丈を超えた生活とは何か

身の丈を超えた生活とは、支出が収入を上回っている状態を指します。これが起こる原因には、次のようなものがあります。

  • 収入以上の支出:最も分かりやすい例です。たとえば、月収3000ドルなのに4000ドル使っていれば、明らかに身の丈を超えています。
     
  • 緊急用貯蓄の不足:車の修理費や医療費など、予期せぬ出費に対応できません。
     
  • 短期的な楽しみを優先し、長期目標を後回しにすること:衣服、電子機器、外食に多く使い、老後資金や住宅購入の頭金がほとんど残りません。
     
  • 見栄や比較意識:他人の生活水準に合わせようとして、無理をしてしまいます。
     
  • 衝動買い:欲しいものを見つけると、支払えるかどうか考えずに買ってしまいます。
     
  • 予算管理の不備:収入と支出を把握していないと、簡単に使い過ぎてしまいます。
     
  • 高金利の借金:クレジットカードなどの高金利債務は、あっという間に制御不能になります。

身の丈を超えた生活がもたらす弊害

このような生活は、財務面だけでなく、心身の健康にも深刻な影響を及ぼします。

  • ストレスと不安:お金の心配は大きな精神的負担になります。ThrivingWalletの調査では、アメリカ人の90%が「財務問題がストレスに影響する」と回答しています。
     
  • 借金の増大:過剰消費は、借金の悪循環を招きます。Experianによると、2023年のアメリカ家庭の平均債務額は10万3358ドルでした。
     
  • 信用情報の悪化:借金が多いと信用スコアが下がり、将来お金を借りにくくなります。
     
  • 経済的不安定:給料頼みの生活では、突発的な支出への耐性が低くなります。アメリカでは、成人の49%が「1000ドルの緊急出費を現金や預金だけで賄えない」と答えています。
     

財務を掌握し、身の丈に合った生活を送る方法

1)現在の財務状況を把握する

財務を掌握するための第一歩は何でしょうか。それは、今の自分の財務状況を正確に理解することです。具体的には、次の内容を集めて分析することを意味します。

  • 収入の内訳:すべての収入を必ず記録します。
     
  • 支出の内訳:住居費、食費、娯楽費など、項目別に整理します。
     
  • 負債:ローンやクレジットカード残高、そしてそれぞれの金利を一覧にします。
     
  • 資産:普通預金・貯蓄口座、投資、その他の財産を洗い出します。

外食費や衝動買いなど、特定の支出を追跡してみると、自分が思っている以上にお金を使っていることに驚くかもしれません。現状を変えるためには、まずそれらの支出を認識し、不要な出費を削減することが必要です。

2)明確な財務目標を設定する

住宅購入や老後資金の積み増しなど、自分にとって重要な財務目標を設定してください。具体的な目標がなければ、貯蓄や投資を継続するのは難しくなります。

目標は必ず現実的なものにしましょう。たとえば、年収が4万5000ドルしかないのに、1年以内に5万5000ドルの借金を完済するという目標は適切ではありません。実現不可能な目標を立てると、正しい財務判断を行う自信を失う恐れがあります。

また、時間の経過とともに目標の達成状況を確認することも大切です。多くの証券会社のサイトには、投資ポートフォリオ(保有している投資の組み合わせ)の損益を確認できるツールがあります。長期目標に取り組む際、こうしたツールは進捗管理に役立ちます。

3)予算を立てる――あなたの財務のロードマップ

予算は、お金の使い道を示す地図です。収入がいくらあり、住居、食費、交通、娯楽などにどれだけ使えるのかを明確にします。それにもかかわらず、アメリカでは約30%の人が「必要ない」と考えて予算を立てていません。

次のような一般的な予算管理方法を検討してみるとよいでしょう。

  • 50/30/20ルール:収入の50%を生活必需品、30%を嗜好品、20%を借金返済と貯蓄に充てます。
     
  • ゼロベース予算法:すべての1ドルに、支出または貯蓄の目的を割り当てます。

自分に合った予算を作成したら、できる限り守ることが重要です。途中で調整が必要になる場合もありますが、財務目標を達成するためには規律が欠かせません。

4)借金というドラゴンを倒す――財務の猛獣を手なずける

借金は、火を吹くドラゴンのようにあなたの財務を食い尽くします。効果的な対処法には次のようなものがあります。

  • 高金利の借金を優先して返済する:最も金利の高いものから返します。借り換えや一本化で、より良い条件を得られる場合もあります。
     
  • 雪崩法と雪だるま法:自分を最もやる気にさせる方法を選びましょう。雪崩法は高額・高金利の借金から返す方法、雪だるま法は少額の借金から返して達成感を得る方法です。
     
  • 収入を増やす:副業、昇給交渉、追加の収入源を探すことで、返済スピードを高められます。

時間がたてば、少額の返済でも積み重なって大きな成果になります。無借金の未来を思い描き、節目ごとに成果を祝い、進捗を記録してください。

5)クレジットカードを「休ませる」

クレジットカードの使い過ぎは、財務問題を悪化させます。一時的な解決策としてカードに頼ると、最終的には借金が増えるだけです。その結果、請求書の支払いや老後資金の積み立て、毎月の他の目標に回すお金が不足します。

要するに、財務を本当に掌握したいなら、クレジットカードの使用を控えることです。予算を立て、現金やデビットカードを使い、大きな支出は短期の貯蓄口座から支払うようにしましょう。

カードを使いたくないなら、家に置いておくのも一案です。衝動買いを防ぐため、クレジットカードを冷凍庫に入れる人さえいます。

6)未来に投資する――財務的繁栄の種をまく

借金を返済しながら、同時に将来の成長にも備えましょう。具体的には次の方法があります。

  • 複利を味方につける:毎月少額でも投資を恐れないでください。資金が指数関数的に増えることで、より安心できる未来につながります。ロボアドバイザー(AIを活用して自動で資産運用を行うサービス)を使えば、投資を簡単に始められます。
     
  • 退職口座を活用する:IRA(個人退職口座)や401(k)(アメリカの企業型確定拠出年金)に拠出することで、老後資金を築けます。雇用主のマッチング制度がある場合は、必ず活用しましょう。
     
  • 分散投資を行う:すべての資金を一つに集中させず、株式、債券、不動産など複数の資産に分けて投資します。
     
  • 必要に応じて専門家に相談する:個別の助言や戦略が必要な場合は、ファイナンシャルアドバイザーに相談してください。
     
  • 分散が鍵であることを忘れない:複数の資産クラスに投資することで、リスクを抑えられます。

7)財務の要塞を築く

緊急事態はいつ起こるか分かりません。次の備えを整えてください。

  • 緊急用資金を確保する:生活費3〜6か月分を目標にします。
     
  • 健康保険に加入する:医療費が十分にカバーされるようにします。
     
  • 就業不能保険に加入する:病気やけがで働けなくなった場合に、収入を守れます。

これらの備えは、財務的な困難が起きた際に、さらなる悪化を防いでくれます。

8)自動化とツールを活用する

テクノロジーは、あなたの財務の未来をより明るくしてくれます。

  • 家計管理アプリで支出を追跡する。
     
  • 請求書の支払いリマインダーを設定する。
     
  • 給料の一部を自動振替で貯蓄口座に入れる。
     
  • 必要な請求書を自動支払いに設定し、延滞料や無駄なストレスを避ける。
     
  • 不要なサブスクリプションを管理・解約するサービスを使って、不要な契約を見直す。
     
  • 総合的な財務計画ソフトや無料の複利計算機、貯蓄目標計算機を使い、貯蓄目標の設定や老後資金の試算、投資の選択肢を検討する。

重要なのは、テクノロジーは生活をシンプルにするためのものであり、複雑にするためのものではないという点です。

9)新車の見た目に惑わされない

本当にその新車が必要でしょうか。新車は購入して走り出した瞬間に、約20%価値が下がります。さらに、新車の平均月額支払いは726ドルです。

中古車を現金で購入すれば、ローンや維持費の負担を軽減できます。特に、リース会社が販売する車両は、走行距離が少なく、保証期間内であることも多いです。

10)身の丈に合った家を購入する

銀行が「買える」と判断する最高額ではなく、無理なく支払える家に注目してください。小さめで改修が必要な家を購入し、自分好みに仕上げる方が、より堅実です。

そうすれば、税金や保険、修繕費に追われることなく、自分で作り上げた温かい住まいを楽しめます。

11)知恵を求める――学び続け、適応する

金融の世界は常に変化しています。学び続けるために、

  • 本や記事を読むことで、最新の金融トレンドや戦略を学びます。
     
  • 専門家の助言を求めます。多くの銀行や信用組合では無料の財務相談を提供しています。経済的に厳しい人向けには、財務計画財団が無料の支援を行っています。
     
  • オンラインコミュニティに参加し、同じ道を歩む人々から刺激や支援を得ます。

財務管理は一度きりではなく、継続的なプロセスであることを忘れないでください。

12)思考を転換する

財務を掌握することは、数字以上に考え方の問題です。

  • 豊かさのマインドセット:富や機会は誰にでも手に入ると信じることで、欠乏ではなく可能性に目を向けられます。
     
  • 満足の先送り:目先の楽しみより、長期的な目標を優先します。今日の我慢が、明日の自由と安心につながります。
     
  • 財務への責任感:自分の財務判断には自分で責任を持ちましょう。他人や環境のせいにしても、目標は達成できません。

13)定期的に財務状況を見直す

財務状況は常に変化するため、定期的な見直しが重要です。年に一度ファイナンシャルアドバイザーと面談する、あるいは予算や目標を定期的に確認してください。必要に応じて調整すれば、目標達成の可能性は高まります。

14)財務管理を負担ではなく、生活スタイルにする

財務管理はゴールではなく、ひとつの旅路です。達成の大小にかかわらず、自分自身を誇りに思ってください。長期的な目標を意識しながらも、節目となるマイルストーンを達成した際には、自分にきちんとご褒美を与えることも大切です。

自分の目標について、家族や友人と話し合ってみてください。身近に支えてくれる人がいれば、財務の旅はより順調に進みます。率直で開かれたコミュニケーションを保つことは、モチベーションと責任感を維持する助けになります。

忘れないでください。あなたは一人ではありません。財務的自由は、何百万人もの人が共有している夢です。フォーラムやオンラインコミュニティは、経験を共有し、他者から学ぶための良い場となります。

財務は一朝一夕で掌握できるものではなく、時間をかけて少しずつコントロールしていくものです。財務的自立と安心へと続く道には浮き沈みがありますが、これらの助言を粘り強く実践し続ければ、必ず目標を実現することができます。

 

原文は Due ブログに掲載され、英語版『大紀元時報』への転載が許可されたものです。「Stop Living Beyond Your Means: 14 Ways to Master Your Finances」

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(翻訳編集 井田千景)