芝生に撒くだけ 天然素材で雑草を防ぐ方法

春になると多くの植物が芽吹き成長を始めますが、タンポポをはじめとする雑草も同様です。この時期、雑草が自宅の芝生で急速に広がると、芝生の美観を損ない、芝の健全な成長を妨げる原因となります。これに対して、専門家は「ある天然素材を適切なタイミングで芝生に撒くだけで、簡単かつ効果的に雑草を除去できる」と述べています。

アメリカの環境保護団体「Midwest Grows Green(中西部グリーン発展)」の専門家、ライアン・アンダーソン(Ryan Anderson)氏は、完全に天然で効果的な除草剤として「コーンミール(トウモロコシ粉)」の使用を紹介しています。家庭でもよく見かけるこの素材は、雑草を除去するだけでなく、芝生の健全な成長も促進します。

アンダーソン氏は同団体のウェブサイトで、コーンミールに含まれる「グルテン」はトウモロコシの加工過程で生じる副産物であり、そのタンパク質が一年草や多年草の雑草の発芽時に根の成長を抑制する効果があると説明しています。

この製品は、有害な化学除草剤の天然で環境に優しい代替品となるだけでなく、豊富な窒素を含んでおり、芝生の健康な成長を助けます。窒素とリンは植物の成長に欠かせない栄養素です。

ただし、注意点として、コーンミールは雑草の発芽前や発芽初期に使用するのが最も効果的です。すでに雑草が茂っている芝生に使うと、かえって雑草が元気に育ってしまう可能性があります。

タンポポに侵食された芝生(Shutterstock)

アンダーソン氏は「コーンミールグルテンは、雑草が発芽する直前や発芽直後に使うのが最も効果的です」と述べています。一般的に雑草は4月に発芽し、特にカニクサ(crabgrass)は4月初旬、あるいはレンギョウ(forsythia)が咲き始める頃にコーンミールを撒くのが良いとされています。

より慎重に行いたい場合は、土壌温度計を使用し、土壌温度が約10度に達したタイミングで撒くことが推奨されます。この時期には気温も十分に上がり、コーンミールの使用に適した環境となります。

使用を決めたら、まず天気予報を確認し、数日間雨の降らない日を選びましょう。スプレーボトルなどでコーンミールを軽く湿らせてから芝生に撒くと効果的です。

なお、コーンミールは芝の種の発芽も抑制してしまうため、芝の種を撒いた直後や発芽前の使用は避けてください。芝生の草がすべて生え揃ってから使用するのが理想です。適切なタイミングで使えば、コーンミールの除草効果が十分に得られるはずです。

コーンミール製品は、地元の園芸店やインターネットで購入可能です。また、芝生管理会社にコーンミール除草サービスがあるかどうかを問い合わせてみるのも一案です。

コーンミールのイメージ画像(Shutterstock)

 

春にテラスの雑草を除去するには?

春になり、テラスや庭の雑草を取り除きたいと思っても、環境を汚染する化学除草剤は使いたくないという方も多いでしょう。そんなときは、園芸専門家アンディ・マクラクリン(Andy McLaughlin)氏が紹介する、いくつかの天然の除草方法を参考にしてみてください。

英『デイリー・エクスプレス』によると、マクラクリン氏は「化学除草剤は環境を破壊するだけでなく、野生動物やペット、人間にも害を及ぼします」と警告しています。

彼は、除草ナイフを使って雑草を根から引き抜く方法が非常に効果的だと述べています。ただし、この方法は時間がかかり、膝や腰に負担がかかることがあります。

男性が雑草の若芽を引き抜いている様子(Shutterstock)

また、沸騰したお湯や家庭用酢といった天然の液体を使うのも、ある程度の効果が期待できます。より頑固な雑草には、火炎放射器タイプのガス除草器で素早く焼き払うという方法もありますが、これは火災のリスクを伴うため、乾燥した日には使用を避けるべきです。

もう一人の園芸専門家、ニルファー・ダニス(Nilufer Danis)氏も『デイリー・エクスプレス』に対し、「雑草を素早く枯らす最良の方法は、沸騰したお湯を使うことです。沸騰したお湯を直接雑草にかければ、すぐに枯らすことができます」と話しています。

この方法が効果的なのは、熱エネルギーが雑草に伝わることで、植物の細胞が変質し、死滅するためです。これはエネルギー移転の中でも最も効率的な方法の一つです。

ダニス氏はさらに、「白酢に食塩やレモン汁を混ぜて使用することも可能です。この方法は即効性はありませんが、数日以内に雑草を徐々に枯らす効果があります」と述べています。

これらの天然除草法は、どれも一定の効果が見込めますが、たとえば最初に沸騰したお湯を使い、その後で白酢を使用するなど、複数の方法を組み合わせることで、より徹底的に雑草を根絶することができ、「春風が吹くたびにまた生えてくる」といった再発を防ぐ効果も期待できます。

陳俊村