日常生活では、食衣住や移動、教育、娯楽などさまざまな面での需要を満たすために、人々は多種多様な品物を購入せざるを得ません。しかし、それらは必ずしも新品とは限らず、より安価な中古品である場合もあります。注意すべきなのは、節約のために中古品の購入を検討する際、絶対に手を出してはいけない品物があるということです。こうした品物の中古品は非常に危険で、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
『リーダーズ・ダイジェスト』は、中古品を使用しないほうがよい物を整理して紹介しています。以下はそのうちの8種類です。
マットレス
高級な新品マットレスは価格が非常に高いため、ネットや中古店で「ほぼ新品」の中古マットレスを見かけることは珍しくありません。しかし問題なのは、古いマットレスは完全に清潔にするのが難しいことです。
米オレゴン州の有機栽培会社「オーガニカリー・グロウン・カンパニー(Organically Grown Company)」の化学者、生物学者、衛生専門家兼安全・コンプライアンス責任者であるマルドナド氏(Humberto Maldonado)は、古いマットレスにはアレルゲンや細菌、害虫など、さまざまなものが潜んでいる可能性があると述べています。その中にはダニやトコジラミも含まれます。
ダニはマットレス内で大量に繁殖します。マットレスは暖かく湿った環境であり、さらにダニの大好物である人間の皮膚細胞が絶えず供給されるため、理想的な生息地となっているからです。
アメリカ疾病対策センターは、トコジラミによって激しいかゆみや不眠が引き起こされ、掻き壊しによる二次感染が発生することもあると指摘しています。ひとたびトコジラミが見つかれば、駆除には多大な時間と費用がかかります。
アメリカの医師セティ氏(Saurabh Sethi)は以前、古いマットレスの別の問題についても言及しています。同氏によれば、マットレスは7~10年以上使用すると支持力を失い、へたりや沈み込みが起こり、睡眠の質に影響を与えるだけでなく、慢性的な腰痛の原因にもなるため、できるだけ早く買い替えるべきだということです。

枕
枕は外見上がきれいに見えても、マットレスと同じように、内部には長年蓄積したダニ、汗、皮膚細胞、アレルゲンが潜んでいる可能性があります。
マルドナド氏によれば、枕は大きくかさばるため洗濯機で洗うのに適しておらず、完全に乾燥させるのも難しいため、洗浄や消毒が困難だといいます。そのため、多くの人は枕をほとんど洗っていません。
しかし、枕は湿気や有機物を吸収するため、カビの繁殖を助長します。アレルギーや喘息の症状を持つ人にとって、古い枕を家に持ち込むことは、くしゃみや目のかゆみから、さらに深刻な症状まで引き起こす可能性があります。
サージプロテクターと電源タップ
サージプロテクター(surge protector)は、雷や電圧の急上昇を吸収することで精密電子機器を保護します。しかし、ワシントン州の電気技師ハルバーグ氏(Mark Halberg)は、サージプロテクターには寿命があり、過去にどれほど電圧の衝撃を受けたかは判断できないと述べています。劣化したサージプロテクターは保護機能を失い、過熱によって家電の故障や火災リスクを高める可能性さえあります。
また、電源タップも内部部品が劣化すると電子機器を保護できなくなり、火災を引き起こす恐れがあります。
カーペット
カーペットには、靴やペット、さらには空気中由来のさまざまな粒子が吸着されます。そしてダニ、ペットのフケ、カビ胞子、アレルゲンなどが繊維の奥深くに閉じ込められ、専門的な設備がなければ完全に清掃するのは困難です。
中古のカーペットを購入する場合は、家に持ち帰る前に専門業者によるクリーニングを行うべきです。費用はカーペットのサイズや材質によって異なります。場合によっては、古いカーペットの清掃費用が、価格が手頃な新品カーペットを購入する費用に近づいたり、上回ったりすることもあります。

発泡フォーム家具
ソファなどの中古の発泡フォーム家具も健康上の問題があります。布地やクッションのフォーム部分には細菌、アレルゲン、湿気がたまりやすく、最後に使用または清掃されてから長期間、細菌が生存することもあるからです。
『ユーラシアン医学ジャーナル』に掲載された研究報告によると、適切な条件下では、一部の細菌や真菌は布地の上で1か月近く、あるいはそれ以上生存する可能性があります。
また、マルドナド氏は、中古のソファや椅子にはさまざまな害虫が潜んでいる可能性があると警告しています。古いソファを家に運び込む前には、カビ臭、シミ、害虫の糞、縫い目部分の小さな黒い点など、害虫被害の兆候がないか必ず確認するべきです。
ぬいぐるみ
中古のぬいぐるみは一見かわいらしく見えますが、その柔らかい構造や毛羽立った多孔質素材には、ダニ、カビ胞子、その他のかゆみを引き起こす刺激物が蓄積しています。
幸いにも、ぬいぐるみは小型なので安全に洗浄できます。マルドナド氏は、少なくとも54.4℃以上のお湯で洗い、その後乾燥機で完全に乾くまで乾燥させるよう勧めています。もし熱湯洗浄や乾燥ができない場合は、密封したビニール袋に入れて24時間以上冷凍すると、ダニを死滅させることができるといいます。
まな板
プラスチック製食品容器と同様に、木製やプラスチック製のまな板にも細菌が繁殖します。特に繰り返し包丁を使用した後は注意が必要です。包丁で切るたびに、まな板表面には細かな傷が残り、時間が経つとその傷に食中毒の原因となる病原体が繁殖する可能性があります。熱湯や石けん、消毒剤を使っても、ひどく摩耗したまな板を完全に清潔にするのは困難です。
マルドナド氏は、新しいまな板を購入するよう勧めています。まな板に深い溝、ひび割れ、変色などが見られる場合は、汚染のリスクを冒すよりも交換したほうがよいとしています。

プラスチック製食品容器
中古店では食品保存用の安価なプラスチック容器を簡単に見つけることができます。しかしマルドナド氏は、傷や変色、白濁など明らかな劣化が見られるプラスチック容器は絶対に買ってはいけないと述べています。そうした容器は完全な消毒が難しいからです。
これらの傷は小さく見えても、サルモネラ菌、大腸菌、その他の食中毒を引き起こす細菌にとって絶好の隠れ場所になります。こうした細菌は胃けいれん、下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。細かな傷や擦れは肉眼では見えにくいため、一見「清潔」に見える容器にも汚染物質が残っている可能性があります。
さらに注意すべき点として、プラスチックは時間とともにマイクロプラスチックへと分解され、最終的に食品へ混入する可能性があります。特に頻繁に使用したり加熱したりする場合は、そのリスクが高まります。
そのため、ガラスなど耐久性があり非多孔質の素材で作られた新品容器を使用するのが最善です。これらの素材は劣化しにくく、徹底的に洗浄しやすいという利点があります。
(翻訳編集 解問)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。