日本の中古高級品市場 世界の消費者を魅了

2026/01/05 更新: 2026/01/05

高級品市場では、再販(中古販売)が新たな販売形態として定着しつつある。消費者は正規小売価格よりはるかに安い価格で、憧れの商品を手に入れられるようになった。とりわけ、円安、偽物の少なさ、そして中古品とは思えないほど良好な状態により、日本の中古品は世界中の消費者から大きな注目を集めている。

高級ハンドバッグや腕時計から、希少なトレーディングカードに至るまで、ますます多くの消費者が日本から中古品を購入するようになっている。

日経アジアは1月1日、米ジョージア州在住の58歳の男性の話として「日本で誤って偽物を買ってしまうリスクははるかに低い」と報じた。

11月28日、その男性は妻とともに東京・表参道で開催されたコメ兵ホールディングスの新店舗オープニングイベントに参加した。同社は日本有数の高級中古品販売業者で、妻は約7万円のクロエの中古バッグを購入したという。

「品質はとても高いのに、価格は驚くほど安い」と、約20万円のルイ・ヴィトンのバッグを手に取りながら、20代のロシア人女性は語る。

約1年前に表参道で1号店を開業した同社は、すぐに訪日外国人客に人気を博し、現在では売上高の70%を外国人顧客が占めているという。2号店の開業初日の売上は、当初予想の2倍以上に達した。

高級品の中古市場は2021年以降、本格的に成長している。米コンサルティング会社ベインによると、2024年の世界の高級腕時計およびその他高級品の中古市場規模は480億ユーロに達し、2017年比で140%増となった。一方、新品市場の成長率は同期間で42%にとどまった。

中古高級品市場拡大の背景には、潤沢な資金を持つ若年層のオンライン購入者の増加と、高級品への根強い需要という二つの要因がある。海外バイヤーによる日本の中古市場への関心の高まりが、需要をさらに押し上げ、世界全体の中古ブランド品市場の成長を牽引している。

世界最大級の高級時計、中古腕時計取引サイトChrono24における2025年1~10月中旬のデータによると、日本の腕時計への強い需要は、その状態の良さと顧客満足度の高さを反映している。同サイトでは、日本から出品されたロレックスの66%が「コンディション良好」と評価されており、主要7か国の中で最も高い割合だった。購入者による日本出品商品の平均評価も、5点満点中4.74点と最高水準だった。

ドイツに本社を置く同プラットフォームの幹部は、日本の売り手が商品を非常に丁寧に保管・取り扱い、日本の消費者が美意識に敏感であることが、日本の高級腕時計の高い再販価値につながっていると述べた。

円安が日本の中古市場を後押ししているのは確かだが、その人気の本質は、品質を担保する成熟した仕組みにある。

フランスの電子機器再生品販売会社バックマーケット(Back Market)によれば、日本では整備済みスマートフォンのうち、傷や物理的損傷に関するアフターサービス問題が発生する割合はわずか0.5%で、主要国の中で最も低いという。日本の中古市場におけるカメラやその他の電子製品も、海外で高い人気を誇っている。

中古のトレーディングカードや、日本のアニメ・漫画に触発された商品も海外で需要が旺盛だ。これらは、世界最大の中古品ECサイトであるeBay(イーベイ)において、最も取引が活発な日本発中古商品の一つとなっている。

業界誌『リセール・エコノミー・マガジン』によると、2021~24年にかけて、日本の玩具、模型、トレーディングカードの中古市場規模は54%拡大し、同期間に衣料・アクセサリーの中古市場も39%成長した。

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