妻のモリーと私は、結婚するのが待ちきれませんでした。
大学を卒業してわずか6週間後、22歳と21歳だった私たちは結婚し、人生最大の冒険へと踏み出しました。
最初の課題は、2人合わせて約7万ドル(約1000万円)の学生ローンを返済することでした。
私のことを個人的に知っている人なら分かると思いますが、私は物事に対してとても情熱的になりやすい性格です。実際、妹からは「あなたには趣味がない、あるのは執着だけだ」と言われたことがあります。ですから当然、この借金も少しずつ返すのではなく、徹底的に打ち砕きたいと思いました。
2年以内に、多くの物質的な犠牲を払いながらも、私たちはその借金を1円残らず完済しました。最初の1年間はモリーがフルタイムの仕事に就いていなかったため、貯蓄の多くはまさに「節約生活を貫く根気強さ」によるものでした。
最近、10年以上前となるその頃を振り返り、何が最も大きな違いを生んだのかを考えてみました。
9つの節約生活のコツ
若い新婚夫婦に向けた私の最良のアドバイスは、多少極端とも思える習慣を取り入れる覚悟を持つことです。
1. 外食はほとんどしない、するなら計画的に
外食は私の弱点の一つです。疲れているときや面倒なとき、あるいは気分を変えたいときには、車に乗って外食というご褒美を得たくなるものです。しかし、食費は最もコントロールしやすい節約ポイントの一つです。
最初の1年間、私たちはほとんど外食をせず、外食する場合も前菜をシェアしたり、シャーベットを食べたりといった簡単なもので済ませていました。時には、マクドナルドの低価格メニューからいくつか選んで、ちょっとした楽しみにすることもありました。
高級なお店での外食に慣れている人には退屈に感じるかもしれませんが、私たちはそうではなかったため、どんな小さなことでも十分に楽しめました。
2. 借金は大きく、達成感のある単位で返済する
節約生活の最大の課題の一つは、心理的な側面です。豊かな社会では、お金を気分転換や心の支えとして使うことに慣れてしまっています。モリーと私はその逆を行い、進捗そのものをモチベーションにすることが重要だと感じました。
少額を継続的に返すのではなく、当座預金にある程度貯めてから、3,000ドルや4,000ドルといった大きな区切りで一気に返済しました。その「大きく返す日」がとても楽しみで、借金が一気に減る様子を見るのは大きな達成感がありました。
3. 安くて楽しめる食事をいくつか見つける
先ほど述べたように、食費は固定費ではない支出の中で最もコントロールしやすい項目です。そこで私たちは、安くて美味しいと感じる料理を見つけ、それに飽きるまで繰り返し食べました。
定番はベイクド・ジティ(ショートパスタを使ったオーブン料理)やツナ・ヌードル・キャセロール(グラタン風料理)でした。炭水化物が多めではありますが、他の食事でバランスを取っていました。健康的な食事は、シンプルにすれば必ずしも高くはありません。
4. 友人との時間を最大化する――最も安くて楽しい娯楽
あの頃、素晴らしい友人たちがいなかったらどうなっていたか分かりません。結婚後すぐに教会に通い始め、近くに住む新婚の夫婦たちとすぐに打ち解けることができました。
新しい友人たちと過ごす夜は、ただ集まって話したり、ゲームをしたり、互いに料理を振る舞ったりと、日常を共にする時間でした。ほとんどお金はかかりませんでしたが、まるで王族のように豊かな気持ちになれました。
5. 節目を迎えるまでは不要な支出を我慢する
新しい服や家具などの必需品を永遠に買わないわけにはいきませんが、一般的なアメリカの夫婦に比べると、かなり長く我慢できることが分かりました。
季節ごとに服を買い替えるのではなく、必要なものが壊れたとき、あるいは借金返済の大きな節目を達成したときだけ購入しました。こうした小さなご褒美にのめり込みすぎると勢いを失ってしまいますが、適度であれば良い楽しみになります。
6. 地元の図書館をフル活用して娯楽を得る
ほぼ毎日のように通った図書館のことを、今でも懐かしく思い出します。なぜ毎日かというと、結婚1年目は節約のために自宅でインターネットを使わないと決めていたからです。そのため、メールを確認するために図書館まで歩いて行っていました。今では少し信じられないかもしれませんが、インターネットやスマートフォンがなかったその1年は、私たちにとって大きな恩恵でした。
図書館では本や映画も借りることができ、自宅での娯楽はほぼそれで十分でした。期限内に返却すれば、すべて無料です。
7. 贈り物は工夫する
これほど厳しい予算では、プレゼントを買う余裕はありませんでした。しかし問題はありませんでした。まず、モリーと私はその点について同じ考えを持っており、さらにお互いに創造的な方法で愛情を表現することができました。
私たちの「創造的な贈り物」は、好きな料理を作ること、自宅でのデート、マッサージ、手書きの手紙など、多岐にわたりました。
8. 自分たちをミニマリストだと定義する
節約を単なる行動ではなく、アイデンティティにすることです。大学時代、私は「ミニマリズムの芸術」というブログを書いていたため、その考え方を結婚初期の節約生活にも自然と広げました。妻は私ほど熱心ではなかったものの、その挑戦に前向きで、共通の目的意識にワクワクしていました。
当時は他のミニマリストのブログから多くの刺激を受け(もちろん図書館で)、理想に近づこうとする姿勢が長くモチベーションを保つ鍵になったと感じています。
9. 室内と屋外の温度差をできるだけなくす
これは少し極端かもしれませんが、1年の大半で、家の中の温度は外の気温とほぼ連動していました。冬は室内が約10〜15度になるまで暖房を使わず、夏には室内が約32度に達することもありました。
2階のアパートへ階段を上がるたびに、1段ごとに気温が上がっていくのをはっきりと感じたのを覚えています。部屋にたどり着く前に汗をかいてしまうこともありました。
振り返ってみると、この節約生活をとても誇りに思います。経済的に安定してから結婚するのを待つのではなく、私たちは一緒に人生を築くことに飛び込み、それをやり遂げました。その経験は私たちの絆を深め、きっと老後に大切に思い出す記憶の一部になることでしょう。
(翻訳編集 井田千景)
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