ファンタジー:個人タクシー「金遁雲」の冒険独白(9-2)

【大紀元日本8月19日】ほどなくして信濃町のKO病院前についた。若い女の方が「メーターが元なので分からないのですが・・・おいくらでしょうか?」と聞くので、「・・受け取れません!!」と応えると、女は「・・よろしくお願いします」と平身低頭して、男と一緒に後部座席から転げ落ちるようにして下車していった。発進するとバックミラー越しに、二人がこちらにいつまでもお辞儀をしているのが見える。「・・これはマズイことになった」・・・

助手席の猫の目女は、無言の圧力を掛け続けている。もうやるしかなさそうだ。「あ~あ~やりますよ!やればいいんでしょ!お盆も近いことだしね!・・三途の川でも何でも行きますよ!」と応えると、「にゃんとも~男らしい人だにゃ~・・でも行ってもらいたいのは、三途の川ではなくて、寿老人の桃園なんだにゃ~」などと言っている。「君は日本の妖怪だから知らないだろうけど・・中国でも成功したのは滅多に聞かない。先輩でも呂洞賓さんとか、済佛さんとか、天才肌の人たち、それも一握りの先達だけだ・・そんなこと僕にできるかどうか、成功するかどうかも危ういが・・」。

言った手前、もうやるしかないと追い詰められた私は、外苑内の舗道で猫の目女を下ろし、金遁雲号の車窓にスモークを張って静かに瞑目した。「もうやるしかない」・・自らの元神を自分の功柱沿いに上昇させる・・・私自身の功柱は、既に三界を出ているので、容易に寿老人の世界まで到達できるはずなのであるが、その美しさに目を奪われると、魂自体が肉体から外れ、原因不明の即死状態になるので、非常に危険な神業だ。

▶ 続きを読む
関連記事
夜間頻尿や排尿の悩みが気になり始めた男性へ。薬や手術だけに頼らず、中医学の知恵と簡単な運動・食事で前立腺を整える方法とは?体の巡りと老化に向き合う、実践的セルフケアを紹介します。
昔から、人々は微生物に囲まれて生きてきました。私たちは、土から採ったままの野菜を食べていました。しかし、微生物 […]
糖にはブドウ糖・果糖・ショ糖があり、体への影響は同じではありません。果糖やショ糖の過剰摂取は血糖値が上がりにくくても脂肪肝や肥満、2型糖尿病の原因になる可能性があります。
豆の色は五臓と深く関係し、体質に合った豆を選ぶことで免疫力や体調を整える助けになります。あずき、緑豆、大豆、フジマメ、黒豆の特徴と活用法を紹介します。
高速道路脇でくつろぐ巨大グリズリー——偶然の出会いが生んだ奇跡の一枚。カナダ・バンフの大自然と、野生動物の意外な素顔に心が和む写真ストーリー。思わず見入る体験談です。