【ノンフィクション】ナンシーのカルテ(5)
【大紀元日本8月27日】ナンシーが私のクリニックを最後に訪れてから、だいぶ日が過ぎた。私の推測では、彼女の化学療法は第一段階と第二段階を過ぎたはずだ。知らせがないのはよい知らせだ、と自分に言い聞かせ、ナンシーが回復していることを願った。
ナンシーがクリニックを再び訪れたのは、私が彼女のことを考えていた矢先だった。彼女は、車椅子に乗せられて、体は三分の一くらいに萎んでいた。以前の彼女は、体が大きく、自信満々な感じだったが、今はとてもその頃の面影はない。最も驚いたのは、彼女の目、鼻、耳などから血が滲みでていることだった。血の滲んだ汗が、彼女の肌から流れていた。このような症状を、私は見たことがなかった。私は、ナンシーの夫に、彼女をすぐにでも救急病院へ連れて行くよう提案したが、意外にもナンシーは強い口調で反論した。「いいえ!もうあの場所へは、二度と行かないわ。もう一度行けば、私はもうその部屋から出ることができなくなる!」
ナンシーの目からは、血の滲む涙がこぼれた。彼女は、弱々しくなりながらも、これまでの経緯を話してくれた。
関連記事
6万件超のMRI研究で判明した、お尻の筋肉と2型糖尿病リスクの関係。理学療法士が教える、自宅でできる臀部エクササイズ5選を写真付きで紹介します
気分の落ち込みやストレスを感じるとき、食事は心の調子を支える一つの手がかりになります。バナナ、柑橘類、青魚、ダークチョコレートなど7つの食材を紹介します。
夏至から半夏生にかけては、陽から陰へと季節の流れが変わる節目です。しそ、タコ、オクラなどの食材を通じて、湿気によるだるさや脾胃の不調を整える養生の知恵を紹介します。
写真を撮るとき、なぜ「はい、チーズ」と言うのでしょうか。何気なく使っている掛け声には、自然な笑顔を引き出すための発音の工夫があります。
中医学では、経絡を気が巡る通り道と考え、流れの滞りが不眠や不安、こわばりなどの不調につながるとされます。日常で取り入れやすいツボ押しも紹介します。