トライアスロン完走の末期がん慈善活動家死去=英国
【大紀元日本9月9日】7年前に末期がんと診断されながらも、トライアスロンを完走するなどして話題をよんだイギリスの慈善活動家ジェーン・トムリンソンさんが、3日夜(日本時間4日午前)、故郷の英国リーズで死去した。43歳だった。彼女が慈善事業で集めたがん撲滅寄付金は125万ポンド(約2億9000万円)に達した。
トムリンソンさんは、2000年8月、末期の転移性乳がんであることがわかり、余命半年と宣告された。それ以来彼女は、病魔に屈することなく、スポーツを通じて余命を慈善活動に捧げることを決意した。
亡くなるまでの7年間、彼女は化学療法や薬物治療の苦痛に耐えながら、健康なスポーツ選手でも耐え難いような過酷な訓練を続け、幾度となくマラソンに参加し、2004年11月には、末期がん患者として初めてトライアスロン(水泳3.9km、自転車180.6km、フルマラソン42.195km)を完走した。
トムリンソンさんはまた、自転車による慈善活動も行い、2003年に英国を縦断し、2005年にはイタリアのローマから故郷のリーズまで完走した。そして2006年にはサンフランシスコからニューヨークまで米国横断の快挙を成し遂げた。彼女の総走行距離は6780kmにも及んだ。
トムリンソンさんの家族は4日、「ジェーンは、末期がんと診断されてすぐ、フィットネスクラブの会員になりました。私たち家族はこれには驚きました。常識で考えると、ありえないことですから。しかし、彼女は次々にマラソンに参加し続けたのです。正に驚異的でした」と語った。
イギリスのブラウン首相は4日の記者会見で、「がんと最期まで闘った彼女の生涯はすばらしく、世界中の何百万人もの人々に勇気と感動を与えた」と哀悼の意を表した。
(翻訳/編集・瀬戸)
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