人権聖火リレー欧州:「音楽の都」ウィーンに到着、ドナウに響く人権聖火の歌声

【大紀元日本9月13日】ルーマニアのティミソアラ市を出発した人権聖火は11日にオーストリア向かい、世界的に有名な「音楽の都」ウィーンに到着した。「人権聖火の歌」の歌声はドナウ川を流れ、遠く中国へ届くかのように高らかに響いた。

「インターナショナル・ソサエティ・フォー・ヒューマンライツ」及び「法輪功迫害真相調査団(CIPFG)」が共同主催したウィーン人権聖火リレー会場に駆けつけたオーストリア議会アルボス・スタンハサイル議員は、ウィーン代表として人権聖火を受け継ぎ、演説を行った。欧州連合(EU)ハワード・エト議員など多くの政界要人から祝賀メッセージが届き、人権聖火リレーを支持すると共に中国の人権改善を呼びかけた。

人権聖火を迎える会場のミッシェラ広場(Michaeler Platz)は、ウィーンの中心に位置し、会場の後ろに旧王宮がたたずみ、反対側には外務省があり、会場の正面には旧ローマの遺跡と、まさにウィーンの政治と観光の中心であり、旅行者が多く行き交う場所。

会場に集まったオーストリアの著名な歌手ギュンター・モーキッシュ氏などウィーンの芸術家たちは次々と、人権聖火リレーに対する支持を示した。ある歌手は、歌を歌い終わるまで聖火を持ち続けたいと強い意思を示した。聖火を高く掲げ、高らかに歌った場面は、会場の人々に感動を与えた。

高らかな歌声を30分にわたり披露したオーストリアの著名歌手ギュンター・モーキッシュ氏(大紀元)

人権聖火はウィーン国立歌劇場を経て、ウィーンのシンボル的建築物・シュテファン寺院を通過し、市街地を1週した。途中のショッピングセンター街では、人権聖火リレーの意義を知ると、特別に人権聖火をセンター街を通過させたという。

一方、人権聖火リレーと共に走った中学生たちがとても目だった。引率の教師によると、1週間前に人権聖火がウィーンに来ることを初めて知り、生徒たちに話したところ、その場で50数人が参加したいと申し込んだという。教師はバスを借りて、生徒たちと85キロメートルも離れたところから駆けつけて、聖火リレーの伝達大使も務めたという。

聖火を手にする学生。後ろにいるのがクラスメートたち(大紀元)

人権聖火のリレーは多くの旅行者の注目を浴びた。芸術家たちが雨にも負けずに出演した理由を知り、人々は感動をおぼえた。真相を知った人々は、北京五輪には血まみれの背景が存在していることなど考えもしなかったと驚きを隠せない様子だった。関係者によると、法輪功学習者が迫害されていることを初めて知った人々は、迷わず署名し支持したまたは、気持ちを表すために寄付したという。

(記者・黄芩、高凌、翻訳/編集・余靜)
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