バチカン承認の中国人主教、監禁中に死亡

【大紀元日本9月14日】中国河北省のカトリック教主教・韓鼎祥氏は9月9日、監禁中に死亡した。同じ教区の神父A氏は匿名の条件で米国VOAの取材に応じ、一部詳細を明らかにした。米国の支援団体は、韓鼎祥氏の死因を質疑、バチカンに調査を行うよう促した。

韓鼎祥・主教は1937年生まれ、生涯において幾度も中国当局に監禁された。第1回目の逮捕は1960年、罪状は反革命活動の推進。強制労働収容所で19年間を服役、1979年に釈放された。また、1986年には神父、1989年には主教と、バチカンに承認された。最後の逮捕は1999年、罪状は違法な宗教信仰活動を行うこと。亡くなるまでに刑務所で過ごした。

A氏によると、韓鼎祥・主教が亡くなったのは9月9日午後11時ごろ。当局が家族に知らせたのは翌午前1時半ごろ。家族は遺体を一目見せられただけで、同3時には遺体が火葬場に運ばれ、同5時には火葬された。8年間の監禁期間中、韓鼎祥・主教の情報が完全に封じられ、亡くなる数日前に、当局が家族に面会の知らせを出したが、すでに危篤状態だった。死因について、当局はガンであると説明したという。

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