豪邸や宝石付き、エスカレートする贈答用「月餅」

【大紀元日本9月27日】中国では、中秋贈答用月餅ケースはますます贅沢になり、アワビやフカヒレを「あん」にする月餅はすでに珍しくない。さらに今年、業者は宝石、ゴルフセット、ビデオカメラ付き月餅贈答用ケースを発売した。最も贅沢なものは、雲南昆明で発売された31万元(500万円)の月餅。豪邸が付き、またオリンパスのデジタルカメラ、名酒・五糧液、ブランドのライター、高級健康食品、お茶、カメラ、金製ペンなども付くという。

中国メディアの報道によると、中国が昨年6月に、月餅販売に関する条例を実施し、月餅を高級品と合わせて販売するのを禁止した。その条例の抜け道として、業者は今年、「贈答品かご」「贈答品ケース」を考案し、高価な商品をすべて一つの籠に詰め込んだ。 これらの月餅贈答用かごやケースは非常に高価で、入っている物も贅を極めている。

河南鄭州で発売された「円満」という純銀の月餅の重さは1キロで、天然の宝石が56個もちりばめられ、値段は6千9百元(10万円)、当然、鑑賞用で食べられない。それ以外に、上海の「宮廷月餅」は、野生朝鮮人参使用の上海の「クリスティー月餅」、赤ワイン、磁器製容器の花茶などのサービス品をもらえる。長春で、売価1800数元(3万円)の月餅贈答用ケースにはゴルフセットが詰めてあるという。

上海市品質技術監督局の政策法規係長封春栄氏の話によると、市民はこのような月餅贈答用ケースに対して疑問を抱いているが、品質検査部門の日常の監督と検査は月餅のみで、付属品は対象外という。

このような販売方法は、ネット上で話題になり、「豪邸を送ることは賄賂、豪邸付き月餅の形なら安心ね」「賄賂をする人は収賄者のための思いやり」「この贈答用ケースを考案した人は本当に頭がいい。現在の中国社会の腐敗をよく理解した!」と皮肉られている。

(翻訳/編集・侍傑)
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