三峡ダム危機に瀕す、政策の誤り認める=中国当局

【大紀元日本10月1日】中国上層部幹部および専門家たちは9月25日、武漢で研究会を開き、三峡ダムにおける生態環境の構築および保護について討論した。専門家は、三峡ダムの生態環境には様々な新旧問題があることを指摘し、直ちに問題を整理し対策を立てなければ、大きな災難を招くと警告した。中国政府はこれまでの三峡ダム建設擁護の立場を改め、初めてダム建設による問題が発生していることを認めた。

三峡ダム建設が始まった1993年から、ダム建設に対する議論は絶えなかった。100万人の住民が大移動したことで、都市および地方の環境は著しく影響を受け、環境破壊が進んだ。科学者および環境保護活動家は、ダム建設は生態に影響を与え、災難をもたらすと警告した。しかし、中国政府はそれらの意見に聞く耳を持たなかった。江沢民元総書記および李鵬に促され、三峡ダムが中国の経済発展にとってもっとも重要なクリーンエネルギー建設だと見なしてしまった。

中国メディアによると、三峡ダムの発電運転開始後、堤防および河岸の地滑り発生が増加し、長江支流には藻類が激増し、飲用水などの汚染発生は600キロメートルにわたるダム区域内で現れた。この問題はすでに今年8月に米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙にて報道された。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。