フィリピン大統領の夫、中国系会社から収賄の疑い

【大紀元日本10月7日】フィリピン大統領アロヨ氏の夫ハセ・ミカル・アロヨ氏は、中国系会社との取引の際、賄賂を受けた疑いで、上院の公聴調査を受ける。この事件はフィリピン政府と中国大手電気通信設備メーカーの中興通信会社に関連する。4月の合意により、中興会社はフィリピン政府機構にブロードバンドサービスを提供するという。総額3・3億ドルの取引になるという。

しかし 野党側は フィリピン高官らが取引でリベートを受け取ったと指摘した。その中に大統領アロヨの夫も含まれていた。

公聴会は4日に行う予定だったが、大統領アロヨが契約中止を決め、しかも中国の胡錦涛国家主席に伝えたため、上院は公聴会を延期し、調査を継続と決定した。

上院は10月25日に公聴会を延期する予定で、アロヨ氏の夫にリベートを受け取ったかどうかの明らかにさせようとの方針である。

事件の直前に、フィリピン選挙委員会主席のアバローズ氏は中興会社と契約する際に賄賂を受けたことを摘発され、辞任した。

先月、フィリピン下院議長の家族が、アバローズ氏とアロヨの夫が自分に圧力をかけたと訴えた。それによると、入札を放棄するように強要され、結局、彼の経営した会社は中興通信に負けたという。

アナリストは、大統領アロヨは自主的に中興会社との契約を取り消したことによって、上院のさらなる調査を食い止めた上自分直面する政治危機も和らげたと指摘した。

(翻訳/編集・侍傑)
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