秋の味覚「鹿せんべいと、もみじ饅頭」
【大紀元日本10月8日】「鹿せんべい」を食べてみた事がありますか? 鹿せんべいは米糠が主原料です。鹿の顔が描かれた十字くくりの証紙をほどいて、一枚つまんでみました。しいていえば、炭酸せんべいっぽい味です。人が食べて決して美味しいもではありませんが、鹿の味覚にちょっぴり近づいた気持ちにはなれます。あくまで鹿せんべいは、鹿さんのおやつです。
奈良公園の鹿はとても人なつこくて、鹿せんべいを手にした子どもに近づいてきます。どんな味がするのかなと、子ども心に一度は考えたことがあるに違いありません。モミジのような愛らしい手に、鹿せんべいはつままれて幸せそうでした。広島の厳島神社にも鹿が沢山います。しかしここでは「モミジ饅頭」を売る店が軒を連ねています。
厳島を訪れた伊藤博文が茶店で「モミジのような手をしたお菓子を、食べたらおいしかろう」といったのが、もみじ饅頭が作られる風の噂のエピソードであったといわれています。厳島は神の島として信仰され、手付かずの自然が沢山に残されています。ロープウエイで眼下の紅葉谷の風景を堪能して、弥山の頂に着くと絶景の伊吹が髪をなでていきます。買い与えたもみじ饅頭を子どもが美味しいそうに頬張ると、もみじ色に輝いて秋の味覚の楽しさが身体全体に広がったようでした。
(啓)
関連記事
曹植が兄・曹丕の試練に詩で答える物語。家族間の争いと深い悲しみを豆と豆殻で表現した心に響く詩。兄弟の絆と知恵に思いを馳せる一篇です。
チューインガム1枚で数百〜数千のマイクロプラスチックが唾液中に放出される──UCLAなどの最新研究が示した、意外な“日常的曝露”の実態とは。
人に悪く言われても、怒らず、謙虚に接した翟方進。
相手の敵意を消し、関係を円満にしたこの逸話は、『漢書』に記された2000年前の人間関係の知恵です。
一歩引く勇気が、道を開きます。
東京の春を切り取った18枚の静止画を通して、春の希望と喜び、そして前向きに生きる活力を感じて頂けたら幸いです。
ローゼルは抗酸化成分が豊富で、血圧・血糖・脂質を下げ、がんやアルツハイマーの予防にも効果が期待されます。美容やダイエットにも有効で、薬食同源の代表食材として注目されています。